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習うより慣れよってことみたいです

 全員が全員同じ装備だと街中が気持ち悪いので、多少の見た目の違いは運営の不思議な力によって変えられています。

 ご都合主義バンザイ


よろしくお願いします

 そういや、さっきまでは気にならなかったんだが、急に髪の毛が気になりだした。背中までのポニーテールで、よく訓練所で気にならなかったな。髪型は変えられる場所なんてあるのかな。



 割と近くにあったハローワークに到着です。外見は町の役場って感じだな。扉は開きっぱなしのようだ。


 正面のカウンターに並んでミコトと待つ。

 順番は先にやらせてもらった。


「すみません、薬師になりたいんですが…」

「はい。ではこちらのクエストを達成しますと、初級薬師セットが報酬で貰えます。」

「どうやったら受けられますか?」

「冒険者の方はギルドカードがあれば受けられますよ。」

「お願いします。」


 おや、アイコンがでました。メニューから何度も確認できるみたいね。さぁ受諾っと。


「それでは薬草10本の納品、頑張ってくださいね。自動で納品されて、報酬は達成しますとアイテムボックスの方に入ります。」

「ありがとうございました」


 というわけでハローワークは終了!クエストじゃ!


 ちょうどミコトも終わったみたい。


「ミコトはどんなクエストなんだ?」

「初級料理人はホーンラビットの肉5つの納品みたいね。」

「薬草ってどこに生えてるんだ?」

「フィールドならチラホラあるわよ」


 というわけでフィールドに行くわけで。



「俺装備ないんだが」


「はぁ?まぁ魔法でなんとかしなさい?水魔法不遇らしいけど。」


 ちょっとそれは初耳ですねぇ!


「聞き捨てなりませんよそれは!不遇だとぉ!?」


「フィールド出た時に見たのは『火魔法』『風魔法』ばかりね。殺傷力じゃないかしら?」

「火力なのか……」


 早々ミコトに頼ることになりそうです…



 北門を抜けた先のフィールドに着きました。近くにいないし進むと湧くのかな。

 フィールドのあちらこちらでみんな戦ってるようだ。相手が兎ってのがまたシュール。


 薬草を一緒に探しながら歩いているとホーンラビットが湧いた。



 ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣


 名前:ホーンラビット

 状態:パッシブ


 ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣



 じっ、と見たら名前が出た。鑑定みたいなもんか?HPは見えないか。


「とりあえず魔法撃ってみて」

「『ウォーターボール』!」


 最初に使える魔法で1/4削れた。バレーボールが当たった、くらいの威力なのかな?


「やっぱ水って削れないのね。まぁいいわ。『スラッシュ』!」


 おお、残りのHPが吹き飛んだ!


「まぁこんなもんよね。とりあえず使い続けて水魔法のレベルを上げましょうか。」

「弱点とかないのか?」

「首を落とせば死ぬ。」

「元も子もない。」


 なるべく兎の側頭部に当たるようにウォーターボールを撃つ。稀にクリティカルが出るんだが、急に頭を飛ばされて首を痛めたからかな?


 と、まぁこんな感じに10回くらい繰り返して終了することになった。道中薬草も充分集まったしね。


「ねえ、料理に使いたいから兎の肉くれないかしら?」

「構わないよ。じゃあ、薬草を分けてくれ。練習もしたいし完成したら渡したいし。」

「それじゃ全部渡すわね」

「全部って……動物に渡したりしたいから半分でいいか?」

「ん。それでいいわよ。料理できたらあげるわね」


 薬草30本貰って、兎の肉を10個渡す。兎1羽につき肉2個と毛皮1枚取れた。


【薬草を10本納品しました。】

【クエスト完了です】

【『初級薬師セット』を受け取り下さい】


 ログが流れた。アイテムボックスに送られたみたい。


「キーチ、空腹度は今どれくらい?」

「50%になってるよ」

「了解。調理セット貰ったし試しに焼いちゃうわね」


 ここの兎は攻撃しなければ襲ってこないしのんびりできる。髪を揺らす風が心地よい。日差しも丁度いいので取れたばかりの毛皮を敷いてピクニック気分だ。

 いいねこういうの。女の子に変わってパニックになったけど、なんとかプレイ出来ているな。

 でも慣れるのは癪に障るというか……恥ずかしいというか……


「なに唸ってんの?焼けたわよ」

「あっ涎やばい」


 串に刺さって出されました。味付けは塩のみなんだが、皮はパリッと焼けていて噛むと肉汁がジュワッと溢れてもう最高!


「10本渡しておくからアイテムボックスに入れておきなさいね。」

「ありがとう助かるよ。」


 夕焼けを背に街へ戻る。街ではログアウトできるけど、ログインすると噴水広場からになるそうだ。

 しかし宿屋に泊まるとそこの部屋からスタートできる。食事も付くし宿屋の方がいいらしい。


 というわけで、先に宿を取ってくれていたミコトに感謝して『小鳥のさえずり』という宿に泊まります。残念。ふたり部屋ではなかった。


 さて、リアルの方でご飯食べないとな。その後またログインしよう。

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