現実を受け入れ難いです
「はぁああああああああああああああああ!?!?!?」
おかしいだろ!?何で!?性別変えた覚えはないぞ!?
落ち着け、そういえば髪の毛はどうなってんだ?前髪は、あれ?あるな?おや?ポニーテールになってないか?
ぺたぺた。ふにふに。ふにふに?
は?
「はぁああああ!?」
「ちょっと落ち着きなさいよ!アンタ、ステータスとか確認してないの?」
「お、おう。真っ先にチュートリアルに進んだから確認してなかった」
「メニュー開いてステータス確認してみなさい?」
それじゃ、メニュー開け~~
お、開いたな。一番上がステータスの項目か。ポチッと。
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名前:キーチ
性別:女
職業:冒険者
《ステータス》
HP:100
SP:100
筋力:10
賢さ:10
敏捷:10
器用:10
幸運:100
《スキル》
・初級格闘術
・初級薬師
・初級水魔法
・念話
・
EX:運営の悪戯
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アレオカシイナ?ヘンナノガ、ツイテルゾ?
「それじゃ、上から確認していくわね?名前は?」
「キーチ」
「性別は?」
「お、女……」
「うん。職業は?」
「冒険者…」
「ステータスは?」
「100と10が並んでる…」
「スキルは?」
「『初級格闘術』『初級薬師』『初級水魔法』『念話』の4つで、枠は1つ余ってる…」
「念話?まぁいいわ。にしてもおかしいわね…アンタが間違えたのかしら?」
おや?普通の人は以上で終了なのか。
「あのですね?」
「どうしたの?」
「ステータスの下に『EX』っていう欄があるんだけど…」
「何が書かれてるの?」
「『運営の悪戯』。」
「十中八九それじゃない!?アンタ何したのよ!?」
「何もしてねぇよ!!キャラメイキングして、名前入力して、プレゼントコード打っただ…け……って!!」
「それよ!プレゼントコードで性別変わるって、凄いの引き当てたわねww
長押ししたら説明とか出ないの?」
言われた通り長押ししてみる
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EX:運営の悪戯
・もしも貴方が女の子になったらこんな感じになるんじゃないか?という想像を形にしました。
・とある開発者の「女の子の作ったものって効果高くなってる気がするよな!」という一言で、貴方が何かを作成すると少し性能が上がります。
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書かれていることを読んでミコトに伝えた。
「確かにリアルのアンタが女装したら今の感じになりそうよね。
前々から思ってたのよ!化粧して可愛い服着れば絶対美少女になるって!!化粧道具用意しておかないと!」
「やる気にならんでいい!しないからな!!」
「ちぇー。まぁそれは置いといて、下の文よ。ラッキーじゃない?ちょうど薬師スキル取ってたんだし。」
「ぐぬぬ、納得いかない…」
「そのキャラクターでプレイしていくんだから、割り切って諦めなさい。」
「納得ならんけど、そうするしかないのか…」
キャラの作り直し不可だし、わざわざ買い直すってのもな……
「それじゃあ今からフィールドに行く前にハローワークに行かない?」
「ハローワーク行って何するんだ?」
「私の料理スキルとアンタの薬師スキルのためよ。道具が無ければできないでしょう?ハローワークでスキルによったクエストをクリアすると報酬で道具一式貰えるのよ。」
「なるほどな。あと聞きたいんだが、装備ってどうすればいいんだ?」
「んー、今はまだ変えなくてもいいんじゃない?職業によって変えていけば大丈夫よ。」
「そっか、ありがとうな。んじゃハローワークに行こっか」
気を取り直ししてゲーム続けるか。さぁ、ハローワークは何処でしたかな?
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《装備》
頭:
胴:始まりの服
腕:
腰:始まりのベルト
脚:始まりのレギンス
靴:始まりの靴
《アクセサリー》
・ただの髪留め
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キーチくんがスっと冷静になってるように読めるね。気にしないで!
装備はオマケみたいなものです。差し込むところが見つからなかったのです。