現実と見間違う程の風景に驚いています
さぁさぁやってまいりました電脳世界。現実と錯覚するほど風景かリアルです。
これほどまでリアルなら早々犯罪行為なんてできないだろう。まぁゲームと割り切った人間ならやりかねないか。
スタート地点は噴水広場のようだ。この時間でも人が溢れてるな。
広がる街並みはさながらヨーロッパみたいだ。行ったことないけど。みんなの想像するヨーロッパがここにある。
もうちょっと街並みを見ていたかったけど、キョロキョロするのも注目を浴びそうなのでさっさと移動しようかな。
だけどなー、なーんか見られてるような視線感じるんだよな…それに目線の高さが現実と変わらないんだよ。2mサイズにしたはずなんだけどな?デカイから見られてるのかな…?
ピコン!
ん?移動しようとしたら視界の端に手紙型のアイコンが出てきたな。どう確認すんだ?これ。
とりあえず開け~って念じてみる。
お、開いた。意識向けると開けるのか。っと、メールが2つ来てるな。運営と、美琴からか。ハードのフレンドコードを交換してるしメールできるのか。
んじゃまず運営から見てみるか。
「この度、この『fantasia』をご購入───」
挨拶か。ありがちなやつだな。訓練所とハロワの場所をマップにマークしてくれた。このメール開くとマップを追加してくれるみたいだな。親切。
えっと、美琴からは何何?
「チュートリアル終わって今レベリングしてるから、チュートリアル終わったら連絡ちょうだいね。名前は『ミコト』で、金髪に狐耳ついてるって先に言っておくわ。」
そういうことなら早速訓練所に行くかな。マップによると北門付近か。ハロワも大通り挟んだ向かいにあるようだな。
この街って噴水を中心として東西南北に大きな通りがあって、それぞれ門があるみたいだ。
通りを進んでいくと露店がちらほらあるな。果物屋でリンゴっぽいのが目に付いたので購入してみる。1つ100Gか。1G=1円って感じだな。果物の名前はリンゴでそのままでした。
「パーティー募集中!」「魔法使える人でお願いします!」「初心者の方は一緒にいきませんか!」「武器装備縛りで一緒にどうですか!?」
こんな声が、訓練所に近づくにつれて聞こえてきた。なかなか賑わってるなぁ。まぁさっさと中に入って終わらせるか。
マップによるとここが訓練所なんだが、外観がよくあるギルドみたいな建物になってるな。つまりは中に併設されてんのか?
ドアの無い入口をくぐると奥にカウンターがあって、椅子や机が並んでるし酒場みたいだ。ちょっとワクワクしつつある。
右側の壁に掲示板があって、紙切れが結構貼られてるしあれが依頼書か!なんつーか異世界を実感するな。
左側は受付嬢がいるし、あそこに行って話聞くか。
「すみませーん」
「ようこそ!『冒険者ギルド』へ!どのような用件でしょうか?」
統一された制服を着ている、肩までの長さの黒髪のお姉さんが対応してくれた。
「訓練所の方に行きたいのですが…」
「わかりました。初めての方ですね?まずはこちらのカードに必要事項を書いてください。それを登録しますので、その後ご利用いただけます。」
とりあえずカード受け取った。名前が必須か。誕生日や一言なーんてのも任意で書けるみたいだな。まっ、名前だけでいいか。
「ありがとうございます。『キーチ』様ですね?登録が完了しました。追加の内容を書きたい時はメニューを開き、ギルドカードを選択してください。
訓練所の方は左手奥のあちらの扉から向かえます。それでは頑張ってくださいね!」
「ありがとうございました!」
いやぁ丁寧でありがたいね。お姉さん可愛いかったし。早速行ってみるか!