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苦手な方はご注意ください。

帝国のトリアージ~転生したら内親王だったので歴史に介入してみました~

作者:ハイズ
現代日本。
とある学府の理Ⅲ在学中に司法試験に合格し、そのまま医師国家試験も通った変人・綾坂菖蒲は、大学病院で研修医として働いていた。
二十何時間ぶっ続けの勤務明け、疲労と脱水の極致で「激辛麺」をすすっていた彼女は、胸の激痛とともにあっけなく意識を失う。

――次に目を覚ました場所は、畳と障子のある、小さな寝所。

そこは明治三十四年の宮中。
彼女の新しい名前は、直宮燈子内親王。
病院の廊下を走っていた研修医は、「大正天皇の長女」「昭和天皇の姉」として生まれ直していた。


転生に気づいた燈子の頭には、
「これから百年先の、表向きは平和な世界、そしてそこに至るまで血みどろの歴史を歩んだ日本」の記憶がある。

日露戦争

第一次世界大戦

世界恐慌

そして、太平洋戦争

三百十万柱の戦没者

本土空襲で焼かれる街々

原子爆弾が都市の上で炸裂する現実

医師としてトリアージを学んだ彼女は、頭の中で即座に「歴史のカルテ」を引き直す。

 全部は救えない。
 でも、“減らす”ことはできるはずだ。

燈子が自分に課した目標は三つ。

あの戦争における日本人の死者三百十万を、可能な限り削ること

あの爆弾を、日本の都市の上でだけは炸裂させないこと

日本の街を、「焼き払う」という戦い方から守ること

それは、個々の命ではなく「大日本帝国という一人の患者」に対する、巨大なトリアージだった。
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