表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

皆既月食の夜にChatGPTに聞いてみた

 九月のはじめの日曜日、私は夜更かしをして映画を見ていた。今夜は満月で、三年ぶりの皆既月食らしい。

さして面白くも無かった映画を見終わりカーテンを開けた。1時間前に欠け始めていた月はすっかり月食になり、赤黒くぼんやりと南の空に浮かんでいた。

その赤みは妙に黒ずんでいて、不吉な色合いで、ちょっと不気味な感じさえした。

正直、わざわざ夜鍋して見るほどの物だったのかと後悔した。


ぞんざいにカーテンを閉めると、最近始めたChatGPTに聞いてみた。

「皆既月食は、どうして赤いのですか?」

とても良い質問です。

皆既月食が赤く見える理由は──

地球の大気が太陽光のうち「赤い光」だけを月に届けているからです。


順を追って説明しますね。


① 月が地球の影に入る


皆既月食とは、

太陽 → 地球 → 月 が一直線に並び、

地球の影の中に月が完全に入る現象です。


ふつうに考えると、


影に入った月は真っ暗になりそうですが、

実際には**赤銅色しゃくどういろ**に見えます。


② 地球の大気が「赤い光」を曲げて月に届ける


太陽の光は、白く見えても実際には「七色の光(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)」が混ざっています。

この光が地球の大気を通るとき、次のようなことが起きます。


青い光ほど散乱されやすい(=空が青い理由)


赤い光ほどまっすぐ進みやすい


地球の縁(朝焼け・夕焼けの位置)を通る太陽光は、

青い光が散乱され、赤い光だけが残ります。


そして、その赤い光は大気で屈折して地球の影の中に曲がり込み、月をうっすら照らします。


③ 結果:月が赤く見える


そのため、皆既月食のときに私たちが見る月は、

**「地球の夕焼け光」で照らされた月」**というわけです。


地球の大気がレンズのような役割を果たし、

夕焼け色の光を月まで届けているのです。


④ 赤さが毎回ちがう理由


月の赤さは一定ではありません。


火山の噴火などで大気中にちりや灰が多いと、光が吸収されて暗くなる


大気が澄んでいると、明るいオレンジ色に近く見える


このため、皆既月食はそのたびに微妙に色合いが違います。


要するに:


「皆既月食の赤い月」とは、

「地球の大気を通った夕焼け光に照らされた月」なのです。

 夕焼けが月を赤く染めている…… おぉ、なんとロマンチックな!

今ここは真夜中だけど、地球のどこか遠い国では、きっと、きれいな夕焼けが空を染めているのでしょう。

その赤い光が、地球のふちをかすめて、月食の月を照らしている。

なんとも美しく、神秘的なイメージです。


私はふたたびカーテンを開けて、南の空を見上げました。

そこには、月食で全ての光を失ってしまった満月が、慈悲のように淡く夕焼けに照らされて光っていました。


ChatGPTよ、

お前の言葉は、今夜の私の心を少しだけ明るくしてくれたよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ