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パンダ
ヨッシーの童話「パンダ」
ある日、
お店屋さんに行くと、
パンダが売っていた。
大きいパンダ、
中ぐらいのパンダ、
小さいパンダ、
どれも、タレ目でチョー可愛い。
迷っちゃうな〜
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な?」
小さいパンダがこっちを見ている。
ウル、ウル、
潤んだ瞳が、愛らしい。
よし、このパンダにしよう。
「この小さいパンダ下さい」
「はいよ、100円です」
僕は、小さいパンダを買った。
家へ帰る途中、
ちょっとだけ、袋の中を覗いてみた。
小さいパンダが、こっちを見ている。
「可愛いなぁ〜」
ちょっと歪んだ顔が、また、たまらない。
ぐう〜
お腹が鳴った。
「もーー我慢出来ない」
パク、
僕は、パンダの頭にかじりついた。
モグ、モグ、モグ
「美味しい!」
パンダの中から、黄色いクリームが出て来た。
パク、パク、パク、
あっという間に、僕はパンダを全部食べてしまった。
「あー美味しかった」
「ご馳走様でした」
もしかして…
皆んな、勘違いしていない?
僕が食べたのは、パンダパンでした〜
おしまい。