ミミズの親分
ヨッシーの童話「ミミズの親分」
オイラは、ミミズの親分。
この畑の頭領だ。
たくさん土を食べて、たくさんフンをする。いつも、畑は栄養たっぷりだ。
今日もたくさん仕事をするぞ、
「始め、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいに土を食べ始める。
わーっ、モグモグゴックン、
「やめ、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいに土を食べるのをやめる。
「次、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいにフンをする。
わーっ、ブリブリブリー
「やめ、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいにフンをするのをやめる。
立派な子分たちだ。
昼休み
「始め、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいに昼寝をする。
すやすやすや、
グーグーグー
オイラもたっぷり昼寝をする。
グーグーグー
……
……
ビューン、ビューン
夢の中で、オイラは空を飛ぶ。
急旋回、急降下、縦横無尽に飛び回る。
「あっ、ミミズのブルーインパルスだ!」
青い空に線がつくーーー
「やめ、」
オイラの合図で子分たちは、いっせいに昼寝をやめる。
さて、午後の仕事の始まりだ。
モグモグゴックン
ブリブリブリー
夕方
お仕事、終了。
「お疲れ〜」
ミミズの子分たちが帰っていく。
「よし、明日はあっちの畑だな」
オイラは残って、計画表のチェック。
順調、順調、
すべての畑を栄養たっぷりにするには、あと少し。
来年の計画も立てておかなくては、
おっと、ボーナスの計算もしなくては、
福利厚生もしっかりと、
子分たちの生活を守るのも大切な仕事。
親分の仕事は大変だ。
オイラはミミズの親分、この畑の頭領だ。