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第18話◆ホシノカケラの秘密

「え? これ、最初に会った時にシリウスに貰ったものだよね? 出来るなら、大切な思い出だし持っていたいんだけど……どうして?」


 これ、返さないといけないの? それは、ちょっと寂しいな……


「実は……言ってなかったんだけど、このホシノカケラは()()なんだ」


「こ、こく……こく」


 上手く言葉が出てこない。


 コノヒトハイマナニヲイッテイルノ?


 ……あ、やばい。驚きすぎて思考がおかしく。


「みさ? 大丈夫?」


 いやいやいや。大丈夫、な訳ない。


「大丈夫じゃないですよっ! 驚きました。国宝って! 国の宝じゃないですか! これ、そんなに大変な物だったんですかっ!?」


「うん、実はそうなんだ。あの頃、このホシノカケラの価値が分かっていなくて、前に出会ってみさが帰った後に、皇帝に知られてかなり怒られたよ。けれど、みさが持っていたからまた会えた。扉が繋がった先って事しか分からなかったし、ホシノカケラ無しで会える確率は無いに等しいから」


 シリウスは頭をポリポリ掻きながら、恥ずかしそうにしている。


 いや、恥ずかしそうにしてる場合じゃないでしょう。大変なものなのに。


「国宝なんて、そんな大事なもの。分かっていたら直ぐに返したのに。どうして再会した時何も言わなかったの?」


「それは、みさが大事に持っていてくれたのが分かったって事と、あの後、皇帝にも許可を取っていたんだ。あの時は、それしかみさがアルダバラに行く方法も無かったし」


「今は、シリウスと一緒に居れば扉に入れるって事?」


「一緒に居ても、ホシノカケラやホシノシズクが無かったら入れないよ」


「それでこの指輪を?」


 さっきこの宝石の事をホシノシズクって言ってたよね?


 薬指に嵌めている指輪を見てみる。


「そう。それが、ホシノシズク。これがあれば、みさは一人でも扉からアルダバラへ行けるよ。だから、これからは必ず着けていてね」


「分かったわ。それにしても、このホシノシズクって、良く見るとキラキラして虹色の光を放っているのね。って、これは()()では無いの?」


「国宝では無いけれど、大事なものだよ? ホシノカケラから採れた一部がホシノシズクなんだ。これも実は、俺たち王族しか持っていないものなんだ」


 王族しか持っていない……私なんかが持っていて良いものなのかな。持つ資格があるの? それだけ本気だっていうことだろうけれど。


「そうなのね。ありがとう……。けど、王族しか持てないもの、そんなものを私が持っていて良いの? シリウスが本気なのは分かったけれど、やっぱり少し荷が重いよ」


 そう言って下を向く私に


「実は……俺も後で知ったんだけど、本来なら幼い子供がホシノカケラをずっと持つことは出来ない。カケラの持つ力が強すぎるから。けれどみさは、あの石を何年も持っていた。それはとても凄いことなんだ」


「そうなの!?」


「だから、それには俺の両親も驚いていた。みさに何か不思議な力があるからなんじゃないかって。それもあるし、後、ずっと大切にカケラを持っていてくれたみさなら……って、両親もホシノシズクをみさに渡すことを認めてくれたんだ」


 私に力が……? シリウスの両親が認めてくれたの?


「でも、私、魔法も使えないし」


「そうなんだ。だから不思議だ。だけど、俺とみさが会ったのは、ただの偶然では無い気がする……っていうのはそれもあるんだ。それに、俺がこんなにもみさに惹かれるのはやっぱり運命なんだと思う。両親もみさに会いたがってる。十八になったら、俺と一緒に両親に会いに行って欲しい」


 シリウスの両親に会うってことは、もう結婚するって事だよね。


「それって……」


「そう。だから、もし、俺と結婚してくれるなら、一緒にアルダバラへ行って欲しい。けれど、やっぱり結婚出来ないって思ったら俺も無理にとは言えない。その時はこのホシノシズクを俺に返して? それを返事だと受けとるから」


「分かったわ。良く考える」


 そう返事をした後、しばらく話をし家に帰って来た。


 私はこれからしなければならない、重大な決断になかなか寝付けないでいた――

ご覧いただきありがとうございます!

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