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プロローグ
同じ仕事をこなして、いつものように過ごす。
これほどの幸せは無いだろう。
ベッドの上でゴロゴロとしながら天井を見つめる。
「ジリジリジリ」
今日の仕事は終わったはずだ。
ということは、緊急依頼。
私は起き上がり、内容を聞いた。
「コードネームをどうぞ。」
「黄金時代の腐れ果て」
渋い声がした。
「黄金時代ということは緊急ですね。依頼内容は?」
「ノクト領主の息子のアクト殺害を依頼。報酬は後ほど。」
「了解。」
「失礼する。」
私は道具を手に取り、服を整える。
基本依頼主の要件は無視することができない。
私は部屋の窓から外へ出た。
仕事の時間だ。




