平和
ルナ視点です
…それから月日は流れ私達は大人になった。ラピスはあんまり変わってないけど…
戦争は終わり、今は平和だ。空には鳥達が飛び交っている。
私達は今、ひらけた草原のど真ん中で寝転がっている。
美しい空が私達を見下ろしている。
「ねぇルナ。」
「ん?」
「…これからどうしたい?」
「進路相談そろそろだもんね〜…私はね、夢を叶えようかなって」
「…夢?」
「うん。夢。孤児院を開いて私みたいな子を減らすの。私が皆のお母さんになるの。」
小さい頃戦争で親を失い、一人で生きてきた。頼る人もおらず、一人で本を読んで、一人で勉強して、一人で悩んで…
ずっと一人ぼっちだった。
…ラピスと出会うまでは。
ずっと一人で寂しかった。誰かに頼りたかった。誰かと笑いたかった。誰かと遊びたかった。
そんな子供を無くしたいなって…
今も戦争孤児はたくさんいる。寂しくてたまらない子がたくさんいる。
その子達に救いの手を差し伸べるんだ。
「…素敵な夢だな。私はどうしよう。戦争のために生まれてきたからな…」
ポツリと悲しそうに呟くラピス。
空をうつしたような瞳には雲がかかっていた。
…そんな瞳、ラピスには似合わない。
ギュッとラピスの手を握る。
「ルナ?」
「じゃあさ、私と一緒に《幸せ》を作って子供達に配ろう!」
これ以上にないくらい笑顔で言う。ラピスはキョトンとした顔をして笑い出す。
一緒になって涙が出るまで笑い転げる。
「…そっか。私生きててもいいんだ。」
笑い終わって草原に寝っ転がる。
ラピスの瞳の中にいた雲はもういない。眩しいくらいの晴天だ。
「これからもよろしくね。私の友達」
「こちらこそよろしくね。友達」
今日も空は晴天だ。
end
はい!ありがとうございました!
『生と死がとなり合わせの日々で』
完結いたしました!!
読んでくださった皆さん!本当にありがとうございました!!
ラピス「ありがとうね!私達これから頑張るよ!」
ルナ「私達のお話は終わっちゃうけど、他のお話も見ていってね!」
お二人さんお疲れ様。
では皆さん!また別の作品でお会いしましょう!
『私達の物語はまだ始まったばかり』




