友達
ルナ視点です
「…ラピス?」
苦しそうな呻き声を上げながら徐々に変わっていく姿。
爪や牙は伸び、朗らかな顔つきから一変し、獣のような顔つき…
あれは本当にラピスなのだろうか…
「ははっ、はっはっはっはっ!素晴らしい素晴らしい素晴らしいすばらしいすばらしいすばらしいスバラシイスバラシイスバラシイ!!!」
校長は狂ったように笑う。白衣の男もオモチャを見つけた子供のような笑顔になる。
「…狂ってる。」
…こいつら狂ってる。おかしい。おかしすぎる。
何が素晴らしいの?何が面白いの?
こんなに苦しそうなのに。ラピスは呻いてるのに…
「許サナイ…オマエラ…私トルナノ幸セヲ壊スノナラ、許サナイ…殺シテヤル…」
地を這うような声を上げながら顔を上げるラピス。長い髪の間から覗く目は空をうつした宝石のような空色ではなく、怒りに染まった赤。
…ラピスなのか?これは本当にラピス…?
あまりの変わりように目を疑う。
いや、これはラピスだ。だって私の名前を呼んでくれたから。私の勘がそう言ってるから。
「素晴らしい!これこそ我らが望んだ人間兵器だ!!化け物だ!!」
ラピスを見つめ高らかに笑う校長はまるで別人。いつもの優しさなんてなかった。
ただの狂った人…いや、私の友達を傷つけた醜い人だ。
自由になった手足をそっと動かし、物の陰に隠れる。
魔法で杖を使って機会をうかがう。相手はプロだ。私のような素人ではかなわない。
でも…
ラピスがいるから。
ラピスがいるから戦える。
一人では無理でも二人ならいける。
友達として…親友として…一人で戦わせるわけにはいかない!
終わる終わる言っといてまだ終わらない…
いつ終わるかな〜
もうすぐなんだよな〜




