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記憶の中で
意識が飛んだ僕は夢のようなモノを見た。
目の前には、全てが灰色の世界に
「君は？」
僕と同じ顔をした黒髪で青い瞳の少年が何も無い荒野で立っていた。不意に少年がこっちを向いた。少年は僕の姿を発見すると笑顔で近寄ってきた。
『やあ、こんにちは』
「は？」
少年が口に出して言っている言葉の意味が分からないし聞いた事も無い。近寄ってきた少年はふと足を止める。
『兄さん？』
少年が今言った言葉に恐怖を感じた。
「君は？」
すると少年はいきなり僕の胸倉を掴み
『何故？』
多分「何故？」って言っているのかもしれない……それにしても苦しい
『みんな』
「何を言って……」
『貴方が殺した』
その言葉の後顔を上げると目の前には、血のように赤い真っ赤な世界が広がっていた。
「え？」
僕の右手には血に塗れたナイフが握られていて
「これは……」
僕の周りには赤い花を咲かせた
死体
死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体
の群れが横たわっていた。そこで僕の意識はまた飛んだ。
