第2階層 食事の並ぶ食卓
第1階層から現在次の第2階層へ向かっている。カツーンカツーンと階段を下りるときに大きな音が響く。
「グレンくーん」
それにしても
「グレンくーん」
「うるさい!」
雨宮のテンションが高い
「雨宮さん」
これは聞いたほうが早いと思ったのでとりあえず聞いてみた。
「何かな囚人君」
「次の階層は、グレンさんと何か関係あるんですか?」
「簡単さ! 次の階層がグレン君の監獄だからだよ⭐」
「はあ……」
列の後ろを歩くアレスは深くため息をついた。
「アレス君テンションひっくーい⭐」
「貴様が高いだけだ」
おっしゃるとおりでございます。しばらく階段を下りていると。
「あ」
前の扉と違い重たそうな鉄の扉が見えてきた。
「いっくぞー!! はい、いっちばーん!!」
次の瞬間先頭の雨宮が階段を飛び降りた。いや正確に言えば
「はい! どーん!!」
扉を蹴り破るかのように扉に向って飛ぶように跳んだ。
「バカ」
「バカだ」
僕の後ろの二人がすごく冷たい反応をした。アレスがグレンのほうを向く
「グレン」
「なんだよ」
「そいつ担げ」
「雨宮と同じ手か?」
「それ以外で雨宮に追い付けるか」
「ハイハイ、分かりましたよーっと……てな訳で」
グレンがよっこいしょと僕を担ぐ
「いつでもどうぞ」
「……行くぞ」
その言葉の瞬間
「え?」
二人も階段を飛び降りた。
「ああああああああああああああああああ?!!!!」
え? なにこれ吸い込まれているような感覚なんだけど?!!
「うるさい、黙ってろ」
「でも! これは無理!」
「いいから黙れ」
そいわれまし……?!!
「いらっしゃーい」
「え?」
雨宮が目の前に立っていた。そして僕もさっきまで担がれていたはずなのに地面に足が着いていた。何が起きた?
「あの……雨宮さんこれは……」
「ようこそ! 第2階層食事の並ぶ食卓へ!!」




