第2話 鬼族との仲
『おっお待ち下さい!龍泰様!』
この声の主は項 翁兼である
声を掛けられているの者は10人の子の内で、否、龍人族の中で1,2を争う武力、知力そして顔を持つ
姓を龍泰あだ名を鳳神
と言う男姓だった
見た目は18才程度の銀色のショートヘアーの美少年でこの物語の主人公である
『待ってと言われて待つ奴がいるかよ?』
笑いながら龍泰が言うと
『龍泰捕まえれる奴なんか誰も居ないぢゃん、無理ばっか言って、項が困ってるぢゃない』
この声の主は
姓を竜吉、あだ名を妃暢
と言う女姓だった
同じく10人の子達の一人で見た目は龍泰と同い年くらいの小柄で赤色のショートヘアーで美しいと言うより可愛い可憐な顔の持ち主でこの物語のヒロインに当たる
女姓なので武力的には龍泰に劣るがそこらの男よりは断然強く何より頭が切れる
『わぁったよ』
龍泰は渋々という感じで走るのを辞めた
項翁兼は竜吉に軽く頭を下げ
『龍泰様、鬼族との戦争も間近と言われております故、勝手な行動は謹んで下され』
疲れきった声で言う項翁兼
それもそのはず龍泰を追って約2時間全力疾走していたからだ
当の龍泰は全力疾走ではないため息すら切らしていない
面倒そうに
『わかってるって』
と言うだけだ
何故龍人族の里アカナしか封印していないハズなのに鬼族がいるのか
それは龍王が名も無き10人の子達をアカナに追放し再度封印した時
自分の封印術を完璧に押さえ込む事が出来ずに鬼族の里コウセイまで巻き込み封印してしまったのである
元々野望の塊のような野蛮な鬼族は封印された中の世界だけでもと即宣戦布告
これに対し龍人族も反撃を開始
大戦は勃発していないものの一触即発状態であった




