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後編  りんごジュースですか?

前回までのあらすじ


わたくし高城静香は、空港で、偶然にも夢で見た男性とそっくりなサラリーマンと出会う。しかも彼は静香の理想の背格好の男性そのままだった。

ただの偶然かと思い、飛行機に乗り込むが、なんと彼は静香の席の隣に座ったのだった。




ってのが、前回までのあらすじ!!!



てか、5分で読めるから読んで!!



いや、なんか意外とまともにまとまっちゃったから(変なとこ、妄想とか、妄想とか、もう変とかがちゃんと抜けてるから)やっぱ読まなくていいや!!





てか







『高城静香』ってそういう高貴な感じの名前の人がこういういい話に遭遇しそうじゃない?!






なんでこんな状況になっているんだろう、、、。





、、、、、、





つまりわたくしは、ずっと右を気にしながら、

窓からの景色を流しております。



そう、景色見てるようで、



全意識が右『彼』に集中しとります!!!




早く、着いてくれーーーー





いや、つかないほうがいいのか、、、。







「お飲み物は、いかがなさいますか?」




うっきゃあっーー!ってただスチュワーデスさんがきただけ、すちゅーわーですさんがきただけ、、、。


お、ち、つ、け!!わたし!!!



隣の彼は何を注文するんだろう、、、


わたしはりん、

「りんごジュースをください」




なぜにりんごーーー!?





いや、べつにいいよね、おとこのひとがりんご、りんごりんごじゅーすでも、、、。


わたしも同じものたのんでいいのだろうか、頼んでいいよな、べつに変える必要もないよな、、。



「お客様はいかがなさいますか。」




「あ、あたしもりんごジュースを、、、。」




って


うっきゃあーーーーーー



あたし、いま、


もっってて言ったァアアーーーーーーつ!!!



も、じゃない、!も、じゃ!!!


べつにいしきしすぎて、あなたがたの会話ぬすみ聞きしてたとか、そんなんじゃまったくなくて、たまたま会話がきこえて、そうたまたまきこえてっつ!!



「お客さま、どうぞ。」

「ありがとうございます、、。」



ずず、っとすする。


「おいしいですよね、りんごジュース。」


おいしいですよね、りんごじゅーす?


、、、。


、、、、、、。


もしかして、話しかけられてる???




もっつっていったから?!?!


もっていったから?!?!?!


、、

ぎぎぎっと音が聞こえそうな首を回す。


ふわぁっつ!!


顔!!!


おかお!!!

う・つ・く・し・すぎますっ!!!




「、、、そうですね、おいしいですよね。」


たっぷり返答するまで5秒はかかったことと若干彼の燕尾色ネクタイを見ての会話をお許しください、、、。



顔みてしゃべれん!!



でもさすがにこのままでは失礼かと思い、顔を上げた、


のがまちがいだった。


にっこっと笑う彼の顔。


、、、、、、、、、、。













放心、。




恋におちた、んだろう、



わたし。










どうすんだ、こんなとこで好きな人ができるなんて。


就職して6年。

しかもこんな気持ちになったのは、高校生以来で。



もうすぐ着陸のアナウンス。



さっきからわたしは時間を気にしている。

あと30分しかない。



ふつーの容姿、いや身長も平均より高いし、大きめである。

勉強はそこそこできていい大学には入ったものの、だからと言って仕事ができるわけじゃないんだな。

全部平均かそれ以下だろう。



そんなわたしから声をかけていいのか。

、、、さっきのは社交礼二だろう。



もんもんとするも、時間は過ぎる。



「みなさま、ただいまーーーーーー到着しました、、。」


ついちゃった。







彼は荷物を取って、去っていく。





さよなら、私の恋。










「で、そんなに落ち込むくらいなら、話かけるか、名刺でも渡せばよかったじゃない。」

「ゆうみはそんな簡単にいつも言うけど、そうもいかないよ。」



で、現在19:50。

ゆうみの仕事終わりに一緒に居酒屋で女子会中である。いろんな面白い希少な飲み物が取り揃えてある駅前から一歩入ったこじゃれた居酒屋である。


「はいはい、わかった、わかった。じゃあリンゴジュースでも頼む?」

「いらな~~~い!!」


「すみませーん、!この何とかかんとかすりおろしりんごってやつください!」

こやつ、わざとたのみやがった。

「すみません、お客さま、あいにくこちらは限定3杯のため、切らしておりまして、、。」


「えっとじゃあ、こっちのりんごで。」

「すみません、じつはこちらも、、、。」


泣ける。


りんごにも会えなくて、泣ける。

「うわーん、りんご飲みたい!!!」


ただのよっぱらいのざれごとだった。



のに。


「すみません、こっちで限定分注文してしまったんです、

よかったらこれ口付けてないんで、飲まれませんか?」


振り返った。


「あ!」

「あ!」






彼がいる!






「また会いましたね。」

「、、、ですね、、、びっくりしました。」

「僕も。実は飲料水調査で、最近りんごジュースばっかり頼んでて、飲み比べしちゃうんですよ。 お好きなら、よかったら飲んでください。」

「いえ、でも仕事では、、」

「いえいえ、あと1杯頼んでるんで、抜かりないですよ。」

「でも、、」

「よし、じゃあこうしませんか。ぼくら今男しかいないので、女性の意見が聞けないんです。

お渡しする代わりに、りんごジュースの感想を聞かせてもらえませんか。」

「あんまり大した感想いえないかもですよ。」

「かまいません。」

「、、、わかりました、じゃ遠慮なく、、」




いただきます、と言って差し出されたグラスを受け取る。


ごく、


見られてのんだので、



あじ


わかんない、、、。



「あの、」


「その前にお二人さん、わたしの存在忘れてない?」

「俺らもっす。佐野先輩忘れてるでしょ。」



私の友、ゆうみと彼の会社の同僚が会話にはいってくる。



「ああごめんごめん。」

「あ、ごめんね。」



「なんかふたり意気投合してるわよ、つきあっちゃえば。」




ぼっと赤くなる顔を抑えるのに苦労したのは言うまでもない。




そのあと遠距離の彼とキスできたとかできなかったとか。





















































一度目は偶然、二度目は運命。

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