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現役女子高生ジェットストリーム

10.


「ちかげ、俺の家来いよ(エコー)」


 ちょちょtyちょちょ! い、いきなり過ぎて頭が動転するわ!

 い、いくら幼馴染とはいえ、突然すぎるもの! 心の準備が出来てないわ!

 急に彼氏の家に行くなんて、そんなハードル高いことできないってば!(※まだ彼女ではありません)

 たけるは慌てふためく私をよそに、腕を引っ張る。

「ホラ、行くぞ!」

 キャー! かっこいいいい!!

 たける王子様みたいだわ・・・。

 ずっとこのままで居たいわぁ・・・。



 あっという間にたけるの家に着いてしまった。

 心がほわほわしてて、どのくらい時間が経ったのか全然わからない。

「じゃあちかげとりあえず、俺の部屋で待ってて!」

 たたたたt、たけるの部屋ぁぁ!?

 どんだけハードル上げるのよたける!

 私もう限界に近いわよ!


 この後一体どうなるのかしら?

 もう想像がつかない。



①『ちかげ、俺の部屋で待っててよ(エコー)』


②『お待たせ。ちょっと両親出かけさせたから、先にシャワー浴びてきなよ(エコー)』


③『俺のものになれよ・・・ちかげぇ・・・(エコー)』


 そして二人はランデヴー・・・ハッ!?

 人様が見たらなんてひどい妄想をしていたのだろう。

 我に返ったとたん恥ずかしくなった。

「んじゃあ、上がって上がって!」

「し、失礼します!」

 家の中は、誰もいないかのように静まり返っていた。

「あ、今日家誰もいないから」

 なななnななんんと! なんということでしょう!

 これはまさか、もしかして・・・ウソウソ、こぉんなに上手く行くわけないわ。

「まぁ、俺の部屋でゆっくりしてて」

 ①クリアーーッ! って浮かれてる場合じゃないわ。なんかさりげなくミッション(?)コンプリートじゃないの。

 ②は家に誰もいないって言ってたから、シャワーって単語が出てきたら、もうクリアじゃないの!

 な、なによ! こんなにスムーズに私の妄想が進むなんてありえない!

「おー、悪い悪い、待たせたなちかげ」

 たけるが部屋に戻ってくる。

「両親今出かけてるみたいでさぁ、もう少しここで待っててくれる?」

 いかんいかんいかん。(キャラ崩壊)

「あ、そうそう、先にシャワー・・・」

 えぇーーー!!

 ちょっと待て待て、私は何の準備も出来てないのよ! オシャレはしてきたけど、服の中身までは行き届いてないわぁ!

 お肉もちょっとだけ付いてるし、とても一般公開できるものじゃないわぁ!!(意味不明)

「先に・・・」

 く、来るっ!






「先にシャワーの改装工事の人に、よろしくお願いしますって挨拶してくるわ、もうちょい待っててな」

 




 ・・・。

 



 ですよねー(棒)



 期待した私がバカだったわ・・・。


 ていうか期待しなくても私がバカだったわ・・・。


 でもまさか、改装工事で『シャワー』って単語が出てくるとはねぇ。

 まぁ午前10時にシャワー浴びろとも、普通言わないわよね、考えてみたら。

 ハァ、でもガッカリだよぉ。

 たけるの部屋のじゅうたんグッタリにうなだれる。

 ③は夢のまた夢なんだろうなぁ、ガックシ。



 改装工事(トラウマ気味)の挨拶を終えたたけるは部屋に戻ってきて、私にソルティライチの飲み物を置くと、小さなテーブルを広げ、一緒に座っていた。

「それ飲み終わったら外行くからな、どこがいいか決まったか?」

 ジュースを飲みながら、話すたける。

 もうこうなったら、たけるをその気にさせるしかないわね。


『ちかげちゃん! たけるメロメロ大☆作☆戦』決行よ!


 たけるは男の子、私ちかげちゃんは女の子。

 もう、わかるわね?

 そう、私のピチピチで艶やかで、艶めかしくて、セクシーな肢体を、たけるにチラッとお見せするのよ!(語彙不足)

 まぁ、また雑誌の受け売りだけど、これは成功する気がするわ!

 なんてったって本能的なものだもの。

 これでたけるは、私の淫乱ボディにメロメロよ!

「うふーん、あはーん ♡」

 グラビアアイドルのような頭の上で両腕をつかむポーズをする。

「ん? ストレッチか? 健康的でいいな」

 健康的? ありがとう、たける~っ! って違う違う。

 ちょっとオーバーにやり過ぎたかしら。

 全然気づいてもらえないわね、これはダメだわ。次よ!

 雌豹のポーズで体のラインを強調してメロメロ作戦、これだわ!

「たけるぅ~、この漫画面白そうだね~♡」

 雌豹のポーズをしながら、本棚にある漫画を取り出す。もちろんたけるに全身が見えるように。

「おう、めんま1/3か。それラーメン屋絡んだ恋愛物語で斬新だよなぁ。全巻揃ってるから今度貸してやるよ」

「あ、ありがと・・・」

 キィィー、またしても失敗。こ、これで最後よ!

 最後は生足チラリズム大作戦。これがダメなら女として失格よ、いろんな意味で。

 私は少しテーブルから後ろに下がる。

 そして正座してた脚をクネクネさせる。

「はぁ、疲れたわねぇ。ちょっと脚崩そうかしら」

 左足を軸に、右方向へと脚を崩し、絶妙な空間を作る。そしてたけるがこっちを見た瞬間に少しだけ脚をはしたない方向に開くのよ!

 くらえ! 現役女子高生生足ジェットストリーム!




「んで、どこ行く? バリボリ(せんべいを食べる音)」




・・・。

ス、スカートがいけなかったのかしら。

私、自信なくなってきたわ。


たけるは全く気にも留めてない様子で、話しかける。

「んじゃあ、とりあえず公園に戻るか!」

 ハァ・・・。

「もう、わかったわよ」

「何機嫌悪くしてるんだ?」

 もう、いいですよーだ。 たけるなんて知らなーい。

「そういえばさ」

 たけるは鞄を持って部屋を出る。

「ちかげって相変わらず痩せてるよなぁ。将来モデルとか行けるんじゃねえの?」

 突然の言葉に顔が熱くなる。

「不意打ちすぎるわよ・・・まったく」

 心なしか体も火照って来た。

「ん? 何か言ったか」

「何でもないよーだ、べー」

 舌を出していじわるなたけるに反撃。

 たけるってたまにずるいわ。


 もう・・・。


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