美咲の変化
美咲視点
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気がつけば、私と彩は別々の場所でお漏らしをすることを続けて、もう五日が経っていた。
最初は「我慢の限界でどうしても出てしまう」だったはずなのに……。
今日、廊下の片隅でスカートの裾を握りしめて膀胱を解放した瞬間、私ははっきりと気づいた。
(あ、私……もう自分の意思で出してる)
かつては「出ちゃった」だったのが、今は「出す」になっている。
温かい流れがスカートを伝い、足元に広がっていくその感覚を、私はむしろ「気持ちいい」と思っていた。
恥ずかしい気持ちはまだ完全に消えないけど、それ以上に快感が芽生え始めている。
そんな気持ちの変化を抱えながら過ごした昨日の朝――私は偶然、ある光景を目撃した。
通勤途中の大通り。前を歩く影がふと立ち止まり、しゃがみ込んだ。
朝日の下で、それが萌ちゃんだとわかった。
彼女はスカートの裾を抑えたまま、顔を真っ赤にして足を少し開いていた。
「……はぁ……」
その声と同時に、しゃらしゃらとした音が朝の静けさに響いた。
スカートの下から水が溢れるように広がり、舗道に濡れた斑点を作っていく。
萌ちゃんの頬は染まり、眉を寄せながらも、どこか恍惚としたような表情に見えた。
私は息を飲んで、物陰からその姿を見ていた。
(……萌ちゃん、もうおむつしてない……?)
――そして翌日。
私は思い切って彼女に尋ねた。
「萌ちゃん、昨日……どうしておむつ、してなかったの?」
すると、彼女は一瞬うつむき、少し考えてから口を開いた。
「……昨日の朝、寝坊しちゃって……おむつをはくのを忘れて出勤しちゃったんです」
恥ずかしそうに、けれどはっきりと萌ちゃんは続けた。
「会社のロッカーでおむつを履こうと思って……でも、間に合わなくて。道で……そのままパンツの中におしっこ、しちゃって……」
言葉とともに、彼女の耳まで真っ赤になる。
「その時……なんか、気持ちよかったんです」
「それに、どうして私……おむつなんか、しなきゃいけないんだろうって。変ですよね」
萌ちゃんは恥ずかしそうに笑った。
私はその瞬間、胸の奥で確信した。
(……やっぱり、私の“故意の失禁”は間違ってなかったんだ)
彩と一緒に始めた「順応の実験」。
それが、確実に周囲に影響を与えている。
そして私は初めて「成功」という言葉を実感したのだった。




