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【第18話】拠点確保①

前任の調停者クルミは、ショウとのやくそくを守るべく、タクト達の様子を見に行った。


その頃、タクト達は領主に歓迎ということでもてはやされていた。


領主のワークリンドは、タクトが子供ということで力業よりも仲間に引き入れた方が楽だと考えを変えて、もてなしを強化した。


さすがにリクセント王子は警戒しているようだから、肝心のロク神は簡単に騙されてしまったようだ。


ショウが言ってた通りロク神はエロ仙人なのかもしれない、そんな風に創成したつもりはなかったけどなっと思った。


でも、ロク神は四神の中でも人を愛して、人との共存を大切にしている。そのことも原因かもしれない。


「わしは幸せですじゃ」


美女に囲まれてご満悦になっている。


タクトはというと、セリカと別れて従者と一緒にロク神、リクセント王子達より1日遅れて到着した。


タクトの年齢を見て、ワークリンドが対応を変えたようだ。


おもちゃや女性達と遊んでもらっている。


『これはちょっと大変かも』

クルミは思った。害するつもりはないようなので少し様子をみることにした。


1日はタクトはご機嫌に過ごしていたけど、夜ちょっとグズってしまったのだ。


領主の召し使いの女性達がなだめるけどダメだった。


「パパは?セーは?」と言って周りを困らせた。


『しかたないなぁ』光になりそっとペンダントになった。


『タクトちゃんこんばんわ』

「パパ?」

『違うけど、パパに頼まれて来たよ。安心してね』

頭の中で会話する。


「パパはどこ?」

『パパは休憩してるからもう少しかかるから私が一緒にいるね!』


「は~い!」元気になった。


落ち着いたようで、寝てしまった。


クルミは思う。私は、年下の男の子に好かれるみたいだね。

遠い日に一生に過ごした、男の子を思い出した。タクトちゃんを少し世話してあげるかと思った。



翌朝、領主が昨夜の報告を受けていた。

「タクト皇帝陛下様を怒らせるとは、私の考えが分からないのですか?」


「申し訳ございません」震える声で3人の女性達が土下座をして謝罪している。


罰を与えなければなりませんね。


周りの兵士が動く、


「やめてください!!」


女性達が叫ぶが、兵士に押さえつけられた。上半身の服を破った。


ワークリンドは、熱く熱せられた鉄のムチで叩いた。


悲鳴が上がる。防音の魔法のお陰で外に漏れることはない。


一通り満足した。


「はやく、皇帝陛下のもとに行って気に入られるようにしなさい。」


背中の傷だけにしたのは見えなくできて念のためだ。


「はい....」


ワークリンドは思案する。昨日ミーシアが逃げ出したとのことだ。


考えようによっては好都合だった。世界皇帝の従者となっていたのがミーシアの娘だった。


いない方が今は、助かるか。

しかしもったいないとも思っていた。ことがすんだら見つけ出して痛め付けることを考えたら少し熱くなってきた。


今は、世界皇帝をどうにかしないとな。あんな子供が強いなんて信じられない。1000人切りなど強い皇帝を見せるための演出だと思っていた。


それが大きな過ちだと分からずに




痛めつけられた。召し使いの女性の1人。レミー


ただの街の娘だった。たまたま領主の行列を見たことで大きく運命が変わってしまった。


領主の召し使いに強引にされて、初めは給金もいいだろうと思っていたが、そこまで高くなく。


領主の異様な暴力性で、ひどい目にあっていた。


そんな中、ミーシア様が心の支えだった。


ミーシアも同じ目どころか更にひどい目にあって、それでも私たちに治療の魔法を使ってくれていた。


自分の身体を回復させるよりも優先して、時には領主からの呼び出しを変わってくれることもあった。


ミーシアが逃げ出したと聞いて、大半の召し使いの女性が安堵した。


それよりも報告を可能な限り遅くして少しでも遠くに逃げてもらえるようにしたほどだ。


このままでは、まもなく死んでしまうと思ったからだ。

ものすごく美しかった美貌が、見る影もなく痛めつけられていた。


リミーも何度も助けられた。

今度は私も頑張らないと、残り2人はまだ若く少しでも休ませるため


「わたしが参ります。」

と兵士達に告げてフラフラの状態でタクトのもとに向かったのだった。


タクトは朝御飯を食べている。


同じく、キルト、ミルトラクの男の子の従者。レーネリッカ、ジーアルスの女の子の従者も一緒だ。


従者を同じ席にするのはと周りが焦ったが、タクトがグズって一緒がいいとのことで、一緒に食事をしている。



朝食が終わり、レミーが一緒に遊んで時間を過ごすことになった。


痛む、背中で一緒に遊んであげている。領主の相手に比べれば対したことはない。


しばらくして、残りの2人召し使いもやってきた。


1人の男の子が話しかけてきた。

ミルトラクだ。

「怪我してるの?大丈夫?」


「お気遣いありがとうございます。大丈夫です。」

レミーが答える。


ミルトラクは不思議な顔をしている。亜人なので、匂いに敏感でこの傷でなんで動いてるのと思った。


「レー、おんぶ」

タクトがお願いをしてくる、レミーはドキッとしたが、

気合いを入れて


「はい、どうぞ」


とかがむ。おんぶしようとしたが、あまりの痛さによろめいてしまったのだ。


「うっ」タクトと一緒に転んでしまった。


うずくまるレミー。泣き出すタクト。


レミーは、恐怖した。終わったと思ってしまった。この失態の罰は死だろう。


「申し訳ございません。」と謝罪をした。


兵士達も集まり、遠目で見ていた領主ワークリンドも駆けつけた。


「申し訳ございません、皇帝陛下、この者には罰を与えます。」

レミーは震えている。


ここで、ミルトラクがタクトに話しかけた。


「タクト泣かないで!レミーさんは背中を怪我していたからだよ。タクトが悪いよ。」


その言葉に周りがざわつく、従者の主にする指摘にしては常識外れだった。


「皇帝陛下、このような者が従者とは許されません。この者も処罰いたします。」


ミルトラクを兵士が連れて行こうとした。


タクトが怒った

「連れていかないで!!」


その言葉に空気が固まった。

タクトがレミーに近づく

「レー、ごめんね!!」

タクトが謝って、リュックから

オウレン薬、ニンジン薬を取り出して渡す。


レミーは、渡された薬を見て危険な薬物ではないかと思ったが飲むしかなかった。


2本飲み干す。その後傷の痛みも消え身体が癒やされた。


レミーが感謝の涙を流した。

それに触れたタクトに変化が起こった。


そしてタクトも新しいスキルに目覚めたのだ。


スキル「感王性」....まわりの物、感情を感じとり理解するスキル


タクトがその涙の意味を感じてしまったのだ。


タクトに怒りの感情が溢れ出す。


『この力は!!』

ちょっと目を離していたクルミが焦ってタクトのもとに急いだ。

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