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伝説の物語

【昔々のお話です。

或る夜、天の星の中でも極めて大きな七つの星が一列に並んだ瞬間、天が裂けるかと思うほどの光を放ち、この世の全てを闇が包み込んでしまいました。

闇に包まれた後からは、伝説とされた、魔物も辺境の地から現れ、徐々に人々を苦しめていきました。

人々は、闇に絶望し、魔物に襲われる恐怖に怯え、この世の終わりと嘆き悲しみました。


しかし、天は救いの手を残していました。


闇が世界を覆う直前に一瞬放った光の下、二人の少女に力が授けられていたのです。

一人の少女の額には、『円の上半分を三角が3つ囲うような形』の紋、もう一人の少女の胸元には、『半円の下半分を三角が3つ囲うような形』の紋。2人の紋を重ね合わせると『陽の形』になるのです。

円の上半分の紋を『暁の紋』と呼び、暁の紋を持つ少女は、暁の乙女と、

円の下半分の紋を『宵闇の紋』と呼び、宵闇の紋を持つ少女は宵闇の乙女と呼ばれることになりました。


それぞれの少女は、紋を授けられたと同時に、世界を救う為に自分達が行う必要なことを知り、王国の中心地にある、小さな教会に向かいました。

小さな教会で出会った二人は、お互いのすべきことを確認し、まず、国王に一つの願いをしました。


「この国の北の奥に小さな洞窟があります。そこへ王家の血を引く方が向かい、『太陽の剣』を手に入れてください。その剣が無ければ、私達の祈りのみでは、この闇と魔物を殲滅することができません。」


「どうか、私達が祈ることが出来る間に手に入れていただきたいのです。『太陽の剣』と私達の祈りが一緒でなければ現状を打破することはできません。私達の祈りは、闇を払うもの、『太陽の剣』は魔物を払うもの。しかし、別々に使っても本来の力が使えません。―――そして、私達の祈りの力は無限ではありません。」


「「私達が祈ることで、闇が少しだけ祓え、魔物の出現も多少抑えられるので、『太陽の剣』を手に入れるのを待つわけにはいかないのです。…どうか、急いで『太陽の剣』を手に入れてください。」」


2人の乙女は、そう告げると、自分たちのすべきことを行うため、王国の中心に建つ教会へ向かい、そして、暁の乙女は『闇を払うための祈り』を、宵闇の乙女は『暁の乙女が祈り続けるため自身の魔力を与える祈り』を捧げ始めました。


二人の乙女から対応策を聞いた国王は、しばらく様子を見ることしましたが、その話を一緒に聞いていた王子が言いました。


「父上、ここは乙女達の言葉通り、私が『太陽の剣』を手に入れてまいります」


しかし、国王は国の跡継ぎである、王子を魔物の出現が多い辺境の地へ向かわせることなど、認めてくれません。その間も、闇を祓うため祈り続ける乙女たちの様子を何度か見に行った王子の熱意により、ようやく国王は『太陽の剣』を手に入れるため、屈強の騎士団を編成し、向かわせることにしました。

王子は、

「父上、乙女達は『王家の血を引くものが向かい』と言いました。どうか、私を騎士団と同行させてください。」


しかし国王は、王子の言葉を聞き入れはせず、王子を部屋に閉じ込めてしまいました。

それでも諦めきれない王子は、隙を見て部屋を抜け出し、騎士団の鎧に身を包み、末端の列に潜り込んで騎士団の一員としてこっそり旅立ちました。


旅だった騎士団は、北に近づけば近づくほど多くなり強くなる魔物に苦戦しつつも、なんとか目的の洞窟まで辿り着きました。その時には、騎士団の人数は王都を出た時の半分以下となっていました。

しかし、洞窟に入ると不思議なことに魔物の姿がありません。何かに守られているかのうように、魔物は洞窟の中には入れないようです。

人数が減っている上に、肉体的にも疲労困憊の騎士団達は、内心ホッとしながら洞窟の奥へと進みました。


洞窟の奥には祭壇があり、祭壇の上には、

『太陽』のような紋が柄に刻まれた剣が刺さっていました。


「これだっ!この剣を抜き、王国に持ち帰ればきっと闇消え、魔物も居なくなるはず…っ!」

そう言って、騎士団長は『太陽の剣』に触れようとしたその時、騎士団長の身体が祭壇の反対側の壁に弾き飛ばされたのです。


「…何故…何故、触れることもかなわないのだ?…やはり乙女の言う通り『王家の血』が必要なのか?…しかし、この状態のこの人数では恐らく王国に戻り、王か王子を連れてくることなど叶わないだろう。国に戻れる保証すらない状況なのに…。この剣がなければ、この国は…っ!!」


騎士団長がそう呟いた時、末端の騎士が一人、祭壇に近づき言いました。

「…恐らくこの剣は、『抜くものを選ぶ』のだろう。―――王家の血を持つものを…」

そう呟き、騎士が兜を脱ぎ捨てると、軟禁されていると報告を受けていた、王子の姿がありました。


「すまない、騎士団長。これまで多くの犠牲をださせてしまった。代わりに、必ずこの剣を抜き、国を救って見せるっ!!」


王子が剣に触れようとした時、剣の周りが光りだし、何処からともなく声が聞こえました。

『血を引くものよ、剣にそなたの血を捧げよ。さすれば、我とそなたの契約が成立する。』


「…私の血を剣に捧げる?『命』ではないのだから…剣の刃で傷つける、とかで良いのか?」


試しに、刺さっている剣から出ている刃の部分で、自信の人差し指を少し傷つけ血をつけてみると

先ほどの数倍の光が剣から発し出し、再度、声が聞こえてきました。

『契約は成った。全ての事が済むまで、我はそなたに仕えよう』

その声と同時に、『太陽の剣』がするりと台座から浮き、王子の手元に収まりました。


無事に太陽の剣を手に入れた騎士団は、急ぎ王都へ向かいました。…不思議なことに洞窟へ向かう時にはあんなに多く襲ってきた魔物が襲ってくることはなく、離れた場所から唸り声を上げているだけでした。お陰で、無事に王都に戻ることができました。


騎士団が王都を出てから戻るまでに、世界が闇に覆われてから、実に2ヶ月の月日が経とうとしていました。

『太陽の剣』を手に入れた凱旋であるにも関わらず、王都は悦びより不安に包まれていました。

なぜなら、つい先日、宵闇の乙女が倒れてしまっていたのです。


二人の乙女の祈りのお陰で、真っ暗だった闇はかなり薄れつつあったのですが、

宵闇の乙女が倒れてしまったため、暁の乙女の祈りの力が足りず、薄れかけていた闇がまた濃くなってきていたのです。


それを知った王子は、急ぎ、二人の乙女の元に向かいました。王子は暁の乙女に案内され、宵闇の乙女の元に行きました。

宵闇の乙女は、暁の乙女に

「これからすべきことを王子にお伝えします。…王子と二人にしてもらえますか?」

と頼みました。


一瞬、暁の乙女は目を見開き驚きましたが、弱り切った宵闇の乙女の願いを聞き、部屋を後にしました。

暁の乙女が出て行ったのを確認した後、

「…このような状態で話す無礼をお許しください。

…私はもう永くありません。―――彼女には言っていませんが、この胸の紋が浮かんだ夜、この身の魔力は、暁の乙女に捧げるためのものだと伝えられました。殿下が『太陽の剣』を手に戻られるまで、彼女に向けて祈る量を途中から少しずつ減らしていたのです。でなければ、私の魔力は当に消えておりました。」

少し悲しげな表情をしながら、王子に宵闇の乙女が続けます。

「殿下。明日、私は私の残りの魔力全てを暁の乙女に祈り捧げます。祈りが終わったら、教会の入り口に立ち、殿下と暁の乙女の二人で、持ち帰った『太陽の剣』を天に掲げ、こう言ってください。

【我、『陽の紋』を宿すもの。我らの願いを聞き入れ、闇夜を打ち祓え!】と。言うべき言葉は暁の乙女も知っていますので、後で練習しておいてくださいませ。闇と魔物を祓うには『陽の紋が二つ』揃うこと、『揃った紋が一緒に行うこと』が必要なのです。」


「分かった。…しかし、貴女の魔力全てを捧げてしまったら…貴女は…っ」

「大丈夫です。…ただ、『永くない』ことには代わりはありませんが…。」

少し寂しそうに微笑み、宵闇の乙女は続けます。

「今は、私のことを気にしている場合ではありません…。まずはこの国のことをお考え下さい。先ほど申し上げた通りことが済めば、この闇も…魔物も一掃出来るはずです…。殿下、私の大切な家族やお友達をどうか救ってくださいませ。」

「…あぁ、そうだな。必ず、暁の乙女と共に救おう。…貴女には、それを見届けてほしい。」

「…はい。…あの…殿下、最後にひとつお願いが…。」

「何だ?私に出来ることであれば何でも聞こう。」

「明日の『祈り』に私の残りの魔力、すべてを暁の乙女に捧げることは、彼女には伝えないでいただきたいのです。少なくとも、闇を祓い終えるまでは…。いくらもう永くない身であったとしても、もし、それを彼女が知ってしまったらきっと受け入れてはくれないでしょう。だけど、時間がかかり過ぎました。もうこの方法以外にこの国を救う手立てがありません。…『最後』などと言い、殿下に辛いお願いをしていることは重々承知しております。でもっ!」

「…いや、貴女の覚悟と願い、私が引き受けよう。」

「ありがとうございます…殿下、心より感謝いたします…。」


そう言うと、安心したのか、宵闇の乙女は静かに目を閉じ眠ってしまいました。

起こさないように、そっと部屋を出て、王子は暁の乙女に、明日のことを話しました。ただ、明日の宵闇の乙女からの祈りは、残りの魔力を全て捧げるものであることだけを伏せて…。



翌日、いつも通りに暁の乙女は宵闇の乙女の部屋に向かいました。

いつもなら横になったまま、暁の乙女の手を握り、魔力を分け与える祈りを行う宵闇の乙女は、今日はベッドに寄りかかり、座っていました。


「あぁ、今日は身体の調子がいいのねっ?!」

「…ええ、太陽の剣のお陰かしら…でも、起き上がって一緒に儀式を行うことまでは無理なようなの。本来なら、3人で祈りを捧げるべきなのに…ごめんなさい。…いつも通りに、ここで私は貴女に祈るわ。だから私の分も、太陽の剣に祈りを捧げてね。」

「わかっているわ、私も全力で祈るわ。…だから、今日でこの闇を祓いましょう。そして、全て終わったら…いつかの約束、一緒にお茶を楽しみましょうね。」

その言葉を聞き、にっこりと微笑み返した宵闇の乙女は、暁の乙女の両手を包むように握り、祈りを捧げました。5分…いや10分くらい祈った後、疲れた様子の宵闇の乙女は、ゆっくりとベッドに横になり、顔だけを暁の乙女に向けて言いました。


「…心から祈っているわ…私の親友、この国を救ってね…。」


暁の乙女は頷くと、部屋を後にしました。

部屋を後にした暁の乙女の額には、宵闇の乙女の全ての魔力をうけた証拠に、暁の紋ではなく『陽の紋』が浮かんでいました。―――その事実を暁の乙女が知るのは、全てが終わった後のこと―――


部屋の外には、『太陽の剣』を手にした、王子が待っていて、暁の乙女の額を見て一瞬、眼を見開きましたが、王子は何も言わず、暁の乙女に手を差し出しました。暁の乙女もまた何も言わず王子の手を取り、二人で教会の入口へ向かいました。

二人は教会の入口に立ち、『太陽の剣』を天に掲げたあと、目を合わせ頷き、同時に言いました。


「「我、『陽の紋』を宿すもの。我らの願いを聞き入れ、闇夜を打ち祓え!」」


すると、太陽の剣が眩い光を放ったかと思った途端、天に一直線に、突き刺さる勢いで向かって行き、空を覆う闇と衝突した場所から亀裂が入ったかと思うと、一瞬で闇が消え去りました。


後で聞いた報告では、闇が消えたと同時に、人里に出てきていた魔物も一緒に消えたとのこと。


教会の前で奇跡を目の当たりにした人々は、流石、王子だ、暁の乙女だと涙を流して歓びました。


そんな民衆を横目にしながら、二人は教会の中の一室に急ぎました。…この奇跡の一番の立役者である宵闇の乙女に報告するために。


しかし、二人が宵闇の乙女の所へ着いた時には、宵闇の乙女は、既に息を引き取った後でした。

暁の乙女は立っていられず、崩れ落ちるところを王子が支え宵闇の乙女の傍にいた侍女に、恐る恐る聞きました。

「…間に……合わなかったのか…?」

「いいえ、あの方はお二人が闇を祓ったところを見届け、安心して逝かれました。…最期の伝言も承っております。」

「…伝言……?」

二人が侍女を見つめると、そっと涙を流していた侍女が言いました。

「はい。…お二人に心から感謝する、と。そして、お二人でこの国に光を導いて欲しい、と…。」


二人にとって大切な『戦友』で暁の乙女にとっては『親友』だった宵闇の乙女は、いつの間にか北の洞窟の奥にまた戻っていた『太陽の剣』の傍で護られるようにと永遠の眠りにつきました。


その後、王子と暁の乙女は結婚し、王国の平和に尽力し末永く幸せに暮らしました。】





「…って、お、おい、ルナ、どうして泣いている?」

「だって…兄さま、よいやみの乙女が…かわいそう。あかつきの乙女のかげになって、魔力の、全部をあかつきの乙女にあげたのでしょう?…よいやみの乙女は魔力をあげるためだけに産まれてきたの?…だとしたらあんまり…。」


「あ…いや……コレは『二人の乙女』という物語だぞ?本当にあった話ではないのだから、そんなに泣かなくても…。」

「兄さま…物語というなら、よいやみの乙女もしあわせになれる『お話』にしてくれてもいいと思わない?」

と、今度はぷりぷり怒りだした。


 妹のルナティナの表情がくるくる変わる様子を愛らしいと思いながら、兄のレグルスは苦笑いをして

「うん、そうだね。ホント、物語ならみんな幸せに終わるお話がいいよね。」

と言いながら、頭を撫でてあげると

「うん。」

と、今度は満面の笑みに変わる妹の表情を見て、

(ホント、僕の妹は表情豊かで可愛いなぁ…)

「ルナ。どんなことがあっても僕がルナを守るよ。そのために、もっと強くなるから…父上のように!」

 ぐっと自身の手を握りしめながら、レグルスは言った。


「……強く??んーでも、ルナは…兄さまと同じく強くなりたい。」

「…は?……いやいや、貴族の娘が強くなってどうする?それに、もうルナは、護身術を学んでいるじゃないか。それにライラだって側にいる。それで十分だろう?」

「…でも……また、何があるかも分からないし…それなのに父さまはダメってしか言わないの。」

(…まぁ、当然だろうな…)

「それに、兄さまともっと一緒にいられるし…ダメ?」

 可愛い妹に、キラキラした眼で見つめられ、お強請りされて反対出来る男が居るだろうか…否、居ない…と思う。


「うっ…!!……わ、分かった。今度、ルナが父上と話す時に(できる限り)僕もお願いしてあげるから…。」

「わーい、ありがとう、兄さま!大好き!!」


 そう言って、兄レグルスに抱きつくルナティアの姿を、微笑ましく侍女のライラは見守っていた。




 ここはクレアチオ大国の西の外れ、いわゆる『辺境の地』だ。


この世界には、大陸が3つあり、そのうち一番大きな大陸の3/4を占めているのがクレアチオ大国だ。

 クレアチオ大国の西隣には、ウーラノスという小さいが資源豊かな国がある。一応、友好国となっているが、ウーラノスの今代の王は、どちらかというと大人しく、特に国境までの管理があまり良くできていないようで、盗賊団などがクレアチオ大国側にも横行することが多い。


残り2つの大陸のうち、二番目に大きな大陸には現在、3つの国がある。テーレ国、ファケレ国、オセアノ帝国だ。

 100年ほどまでは、小さな国家がお互いに侵略戦争を繰り返していたのだが、現在はお互いに交易などを行って平穏な日々が続いているらしい。


そして残った最後の大陸は、小さな島国のセイクリッド公国だ。この世界で“神聖”とされる場所で、主にラソ教の中心部で『中立した独立国家』となっている。

 公国は、教会の司祭などを執りまとめる教皇と、学園を取りまとめる学首とで運営されている。


クレアチオ大国の中枢から、陸続きのウーラノスとの国境の警備と、国交を任されている辺境伯家は、王家の信頼も厚く、ちょっとした軍隊を持つほどの軍事一家だ。そんな辺境伯家にレグルスとルナティアは産まれた。


 父は、辺境伯爵のトーマス·リストランド伯爵。プラチナブロンドの髪でサファイア色の瞳をしたなかなかの美丈夫で、もちろん強い。王都の将軍や魔法騎士にと、多くの職を望まれ、今でも憧れられている人だ。

 母はデメーテル·リストランド。ブラウンブロンドの髪と紫紺の瞳は人目を引き、辺境の地に嫁ぐ前は、モンヌール伯爵令嬢として、王都で現王妃と『華』と『蝶』と並び称されるほどの美しさだった。嫁ぐ時には、王都に住む独身の男性貴族全員が泣いたとか…本当のところは分からないが、今でもまだ美しい。

 

 その父と母から、良いところを受け継いだ兄妹は、辺境地には閉じ込めておくには、もったいないほどの美しい容貌をしていた。


 2つ上の兄、レグルスは父から譲り受けた同じプラチナブロンドの少しクセのあるふわりとした髪に、母譲りの紫紺の瞳で目鼻立ちがしっかりしていて少しキリッとした印象だ。


 妹、ルナティアは、光の加減でとプラチナブロンドにも見える白銀の髪で、目は兄同様、母譲りの紫紺の瞳をしていた。白銀の髪色はトーマスの母、つまり祖母の先祖返りで、くりくりとした大きな瞳はとても可愛らしく、レグルスを筆頭に家族はもちろん、使用人まで全てルナティアを心から愛し可愛がっていた。


そんなルナティナが『二人の乙女』の物語に出会ったのは、6歳の誕生日の時だ。


領地内の民衆から届いた沢山のプレゼントの中にあったこの物語を目にして、本の『絵』の美しさに惹かれて“読んでみたい”衝動にかられたのだ。

 ルナティア少しは、文字が読めるようになっていたが、如何せんまだ6歳。『二人の乙女』の推奨年齢は10歳前後だったので、まだ読めない文字もいくつかあり、レグルスに頼んで読んでもらっていたのだ。




ルナティアの人生がこの物語と関わってしまうことになるとは、まだ誰も予想さえしていなかった。

初投稿です。

これから、ルナティアとその周りの人々が少しづつ成長していきますので、温かく見守ってください。

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