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マリーゴールドの散る頃に  作者: 厨二病の熊
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家出

こんにちは、厨二病の熊です。私は小説家になりたくて頑張って色々な案を出して書いています。良ければ最後までご覧下さい。

電柱さえも光を放っていない夜に、私はコンクリートを蹴り続ける。だが、周囲を見渡しても何も無い。暗闇が田んぼと共に続いているだけだ。私は電車へと乗り、気づけば朝となっていた。とっさに逃げ出してきた私が行った先は、8年前行ったワイルドキャンプで出会った一人の少年の家だった。ハガキを毎年送り合っていた私たちは8年前以降出会うことがなかったが、今日君だけを頼りに会いに行く。そうじゃなければ私は再婚相手の父に全ての幸せを壊されていただろう。いや、既に壊されたのだろう。彼の住んでいる街はとても輝いていた。私の住んでいる田舎と比べるとものすごい都会と言えるだろう。そして冷や汗をかきながら彼の住所である家に着いたが、心配だ。なぜなら迷惑と言い追い出される可能性があるからだ。そんなこと考えずに飛び出してきた私は本当に馬鹿だ。そして恐る恐るインターホンを鳴らし出てきた人は、8年前の君とは程遠い人であった。キョトンとなった私は聞いた。

「水野霧さんですか?」

だが彼から帰ってきた返事はその名前とは程遠く、私は地面に膝をつけた。そして立ち待ち涙が流れ始めた。それを見た彼はこんな私を家へと入れてくれた。

「明日なったら帰れよ」

私はこの先どうすれば良いのか。きっと私が今家出していても両親は警察に言わないだろ。なぜなら私を嫌っているから。捜索届など程遠い紙切れだろう。私はその瞬間彼に頭をクシャッと撫でられた。

「なんで泣いてんだ?」

私は無意識に目から涙を流していたようだ。彼はそれを気にしてた私のそばにいてくれた。確か彼の名前は如月月さんだ。よく考えれば私の名前、まだ名乗ってなかったな。と言うより、私誰にハガキを送ってたんだろ。毎年ハガキの返事は来ていなかった。それはきっともう彼はそこに住んでいないからだ。私は頼りにしていた彼までもさえ私を裏切ったのだと思い込み深く落ち込んだ。そんな私を月さんはどう思っているのか、とも思った。何も聞いてこない月さんが怖い。そうとも思ったが、とにかくこの今を手放したく無い。私はそう心に決めていた。

どうでしたか?良ければコメントお待ちしています!次回もお楽しみに!

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