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第7撃 俺様がヨビト!

今日職場で忙しすぎて吐きました。

早く印税生活をさせてあげてください。

時折昔の夢を見るんだ。

真っ青な空の下、小さい頃の俺1人。

特にすることがなくてさ。いつも疲れるまで、ぶっ倒れるまで走り続ける。

そんでぶっ倒れた先で真っ青な空を見てたら顔のぼやけた1人の男が俺の顔を覗き込んできてこう言うんだ。


『ヨビト、みんなを救う英雄になれ。世界を笑顔で溢れ返してやれ!

お前のヨビトって名前は。』


---------------------------



『全く、情けねぇ俺は自分が住んでいるこの街のことを何1つ知らなかったんだな。…』


俺自身、意識したつもりはなかったが、気がつけば席を立ち上がっていた。


『よーし、分かった…分かったよ!その龍獄騎士団とやらをぶっ潰してお前が求める英雄てのに俺はなってやる。このアラクタール国に永遠の平和ってやつを訪れさしてやるよ!』


勢いに任せて発した言葉だ。

だが、心の底からそう思っていた。


『本当…ですか?』


安心したんだろう。俺の発した言葉にタガが外れた赤子のように泣きだした。いや、泣きじゃくっていた。


おおよそ検討もつかないが、目の前の女性は今までどれだけの重みを背負って生きてきたのだろうか?

この3年間何もせずグータラ生きてきた俺と比べて…。

歳もそう変わらないだろうに…。



Yaboo 知恵袋

Q.ところで、もし、貴方の目の前で赤子のように女性が泣いていたらどうする?どうする?


【どうする?】


俺の少ない脳内知恵袋の中で正解を何回何十回と模索したがいいアンサーは出てこない。


ピコーン!

ベストアンサーに選ばれた人。


なんてふざけてる場合じゃねぇ!


自慢じゃないが、今までジェントルマンな行動をしてきたことの無いこの俺にはこんな時女性に何をしてあげればいいのか全くわからなかった。が、とりあえず俺の周りにてんこ盛りに置かれている水を差し出すことにした。


『まぁ…ほれ。落ち着けよ。』


『ぁ、ありぎゃどぉごじゃいます。』

彼女は声にならない声で俺に感謝し水を1口飲んだ。


悪くは無いんじゃないか。我ながらジェントルマンの第1歩としては大成功だろう。


少しして彼女が落ち着いたところで俺は早速本題に入った。

『で改めてだが、俺は一体何をすればいい?改めて先に言っておくが龍を殺したってのは俺じゃない。本当だ。第一、俺のスキルはだな…。』


『ユリス。』


『はい?』


『私の名前はユリス。18歳…です。』



そうか…そうだよな。

咄嗟に英雄になるだのこの国を救うだの初めて会った彼女に息巻いていたが冷静に考えれば俺は目の前の彼女の名前すら知らなかった。

確かに自己紹介ってのは大切だ。


深い深呼吸をして俺は見得を切った。


『俺様の名前は。ヨビト!酒場の守護神でもあり、この先アラクタールの英雄になる男(仮)だ。よろしく、エリス!あ、あとタメだから敬語は禁止だぜっ☆彡.』


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