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第11話  謎の女とのデュエル

「えっと、今なんて言った?」


「ん、聞こえてなかった、だから今から私とデュエルしよ。」


どうやら聞き間違えではなかったらしい。

どうして僕はこんなにもデュエルを申し込まれるんだろうか。

Aクラスの首席だからか。

断りたいけど、残念ながらその権利がない。

はあ、一日3回もデュエルなんてしたくないんだけどな。


「いいよ、デュエルね。やろうよ。」


言っていることとは裏腹に岸の声は低い。


「ありがとう。流石首席ね。そしたら、あそこのハンサムな先生に審判をお願いしましょうか。」


そう言い、山高の方に向かう、金髪の女。

行く途中に突然こちらの方を振り向き、


「あっ、そういえば私の名前言ってなかったね。私はFクラスの千里っていうの。よろしくね。」


また、Fクラスか。

どうして、Fクラスばかりに勝負を申し込まれるんだろう。


岸が現状にため息をつき、空を見上げる。


千里は山高の手を掴み、早く早くと急かすように、岸の方に来る。


「オッケーもらったよ。早速だけど、やりましょう。」


「ああ、彼女のデュエル相手、岸君だったんですね。」


千里さんに連れてこられた、山高先生は何かを察したかのように、目を細め僕の顔を見ている。

そうですよ。また、僕がデュエルするんですよ。


「山高先生、大変かもしれませんけど、もう一度魔法結界お願いします。」


「それは、別に構いません。その程度でしたら、特に問題ありません。」


連続で結界を張るにも関わらず、余裕綽綽な感じだ。

この人多分相当すごい人なんだろうな。

魔法結界のような四大元素以外の魔法は予め魔法陣などを貼っておかないと、使う魔力は非常に大きくなる。

だが、この学校に安全の観点から魔法陣を貼ることができない。

そのため、都度先生に魔法結界を張ってもらわなければいけない。

にも関わらず、この先生はあと何回でも結界を張れそうな雰囲気を出している。


仮に全力の僕が戦ったとしても、敵わないだろう。

それくらい、この人から余裕を感じる。


「先生ありがとうございます。私岸君早く倒したいので、早速魔法結界をお願いします。」


「かしこまりました。」


そう言って、山高は手を地に付け、魔法結界を展開する。


新たに出た、魔法結界。

周りで勝負が終わり、談笑をしていたAクラス、Fクラスの生徒は何かあったのかと思い、その周りにざわざわと集まってくる。


「岸君、さっきの試合見てたけど、貴方って大したことないのね。このデュエル多分、勝負には私が勝つよ。」


ピクッ。


なんだ。この子。

さっきの試合で僕の何がわかったて言うんだ。

たったの1試合しか見てないのに、僕の魔法の何がわかったんだろう。


流石の岸も今の発言で少し頭に血が上った。


「す、すごい自信だね。でも、僕も負けるはないから。」


「そっか。戦ったらわかるわよ。貴方の弱さと言うものを。」


そう言って、千里は戦闘態勢に入った。


「デュエル開始しても、問題なさそうでしょうか。」


「「はい。」」


「わかりました。それでは、デュエルを開始してください。」


この子は、すぐに倒す。


デュエルが始まった瞬間、岸は意気込み、魔法を発動するが、


「何かした?」


目の前のFクラスの女性は何もされてないかのように、ピンピンしている。


なっ。

何で倒れない。


岸は完全に自分の魔法で相手を倒せるという自信があったため、今の状況を信じられず、目を見開く。


「何もしないなら。コッチからいくね。」


千里はそう言って、右手を力強く、垂直に上げた。


「特別に貴方に、私の魔法を教えてあげるわね。」


自信満々で笑顔で女はそう呟いた。

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