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全国民投票制死刑

作者: 星

 ある日、全国民にこのような謎の通達が届いた。

「明日から、全国民を対象とした死刑投票を行いたいと思います。毎日投票用紙が一人一枚届きますので、死刑にしたい個人の名前を記入して下さい。上位の20%が死刑になります。期間は無期限で、人口が現在の3割になるまで続きます。なお不正があった場合は、自身に投票したこととなります。」

 誰が集計して誰が刑を執行するのか、同名の人物を書くとどうなるのか、不正とは何を指すのか、無効票の扱いはどうなるのかなど、雑に書かれた部分が多すぎて当初は大半の人がイタズラであると考えていた……

 

 投票1日目。人々は不審に思いほとんど未記入であったが、中には疑いながらも腹いせに嫌いな人物の名前を記入する人もいた。

 

 投票2日目。政治家や社長など社会的地位の高い人物が急死したことにより、投票が本物であると証明された。そのため、死刑を私刑に変えようとする者達の間で、組織表が行われた。


 投票3日目。組織表を企てた者達が死亡した。これより数日間、組織票を企てることが不正だと気付くまで不正者が死亡していった。


 投票5日目。事態を収めるため、政府により投票用紙の回収が始まった。


 投票6日目。回収を指示した者と回収にあたった者が死亡した。以降、回収を指示する者は現れなかった。


 投票から7日後からは2日目と同じく、政治家、社長、など名前が分かり地位の高い者が死亡していった。


 そして、投票が始まって一月近くが経ったころ、また謎の通知が届いた。

「おめでとうございます。規定の人口に達したため投票は終了となります。お疲れ様でした」

 しかし、残った3割の国民が無能だったため国は滅びた。

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