表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すでに終わった世界  作者: 榮 裕也
7/12

漆黒の記憶、絶望の記憶

「いえ、記憶を消


消えた。

一面が黒く染まる。

黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒。

俺は確か少女と魔法について熱く(?)語り合っていたはずだ。

黒黒黒黒黒。

漆黒。

いきなりの事で対応できない。何も前触れは無かった。ただ話していただけだった。

一瞬で世界が暗転した。何も見えない。何も聞こえない。視覚と聴覚と嗅覚と触覚と味覚が機能していない。

五感が何一つ機能していない。何も感じないことに恐怖を感じる。

頭痛。

急に頭が痛くなる。目の前が急に真っ暗になった後、さらに頭痛で追い打ちとは全く容赦がない。

痛い・・・どんどん痛みが強くなっている。痛い・・・痛い痛い。まともに思考できなくなっている。

痛い痛い!!だめだ・・・もう意識が飛ぶ。もうだめだ・・・

記憶が戻り始める。

___---をなんで殺したんだ?

___ははは・・・これは君が作った私の、つまり君の意思だよ。

___・・・ああ。俺は馬鹿だったよ。すべて作ったのが悪かったんだ。

少年は血まみれの少女にとどめを刺す。

___次は?

___次は何を俺から奪うんだ?

そして少年は笑う。その目に光は無い。そうしたら金髪の少女が叫ぶ。

___---!!絶対にお前を救う!!---のためにも。だからそれまで

『眠っていろ。』と。悲しそうに。

そこで視界が消える。

黒黒黒黒黒。

黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒。

黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒。

そこでさらに昔の記憶が甦る。

無限に近い虚無と漆黒と絶望。

そこで悟る。

この漆黒の虚無が記憶を呼び出すトリガーだったという事。

しかしこの記憶は思い出してはいけない。本能的にそうわかる。

絶望。

これが俺には重すぎて、

重荷過ぎて、投げ出したのだ。

記憶が無くなった元凶。


「分かった。この青年にも聞いてもらわないとね。」

聞き覚えのある、若干高い声だった。

突如視界が明るくなる。決してまぶしくはない。

「蒼。大丈夫?そんなに五感が途切れたのが怖かったの?」

目の前には先ほどまで会話していた少女がいる。その顔には心配の表情が浮かんでいる。本気で心配しているようだ。

「大丈夫大丈夫。ちょっと最悪な所の記憶が戻っただけだから。」

「よほどの記憶だったのね。顔がちょっと人には見せられないくらい歪んでいたのよ?」

少女が心配げにそう言う。

「そんなにだったのか?」

「ええ。具体的には地上波では放送できないくらい。」

「地上波!?」

なんだって!?この小説はアニメ化するのか?可能性は零ではないがほぼ零だぞ?

「そうそう。ブルーレイでZ指定されるくらいよ。」

マジか・・・これはほぼ零のアニメ化の可能性が零になってしまうではないか。

「しかもそのシーンはモザイクとして私の笑顔がばっちり映ってるわ!!」

「よく考えたらこのシリーズ二次創作だからアニメ化しないじゃん。」

よく説明を見るんだ。二次創作なんだよ。

「ちょっと人には見せられないくらい歪んでいたのよ。」

しれっと本筋に戻る。

「そうなのか。心配してくれてありがとう。」

素直に嬉しいがそれは言わない。


「楽しく雑談しているところいいかな?大切は話があるんだよ。」





はい。前回から続いているように見えません。次回はその辺が分かると思います。

・・・多分。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ