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ヒント編

ダイイングメッセージの解答がなかったので、ヒント編を急きょ追加します。

お手数ですがもう一度推理し直してください。私のヒントや説明が不足して、答えにたどり着けなかったのだと思います。推理小説として誰も解答できないのは欠陥作品なので、こちらの不手際です。申し訳ありません。


もちろん、一度目の推理から犯人を変更してもらって構いません。新たな情報を踏まえたうえで、もう一度ダイイングメッセージを解き明かしてください。


解答編は更に二日後の2月8日12時に投稿します。

「西浦警部補、鑑識から報告書が来ています」


「そうか……これは重要な情報だな」


 手渡された書類に何度も目を通した西浦警部補は瞑目する。

 返された書類を笹谷刑事も読み込むと、うんうんと頷いた。


「携帯のボタンは指紋が綺麗に拭き取られていた。つまり、携帯の文字を打ち込んだのは犯人と考えて間違いないだろう。あの血まみれの指で打って汚れないわけがないからな。金無が拭き取ったにしても、出血多量の状態で意識がもうろうとして自分が血まみれなのに、あそこまで丁寧に拭き取ることは不可能とある」


「そうすると金無はメールを確認しただけで、いじっていないということですか。あのメールを犯人が打ったものだとすると、話が変わってきますね」


「ああ、そうだな。それにこの現場だ。英会話教室に深い意味があるように思える。この英会話教室はどういった評判なんだ?」


「アメリカでも使えるネイティブな英語を教えているそうですよ。一階の看板にも書いてありましたが、教師は全員アメリカ人で現地の生きた言葉を教えているのが売りみたいですね」


「看板にも書いてあるということは、一階のスポーツジムを利用していた金無やインストラクターでもある山川海も目にしていた可能性が高いのか」


 そこまで思案すると目を瞼の上から軽く押して、天井を見上げている。


「金無がメールを打っていたのなら、メールでhというのは入力途中とも考えられた。三人のうちhが苗字か名前の頭にくるのは本田冬季だけとなる。もしくは、単純に山川海が犯人であることを伝えたくて入力。そして、文章の途中で力尽きたとも考えられたのだが」


「犯人がメールを打ったことは、ほぼ確実です。その可能性は消えたということですね」


 西浦警部補は新たな情報を頭でまとめる。


 被害者である金無はロープで天井にぶら下げられ、その後、ロープが切れ床に落下。その衝撃で意識を取り戻したが、既にかなりの出血をしていたと思われる。

 残った力を振り絞り、隣の英会話教室へと移動。

 その手に握りしめていた携帯電話には『犯人はh』と入力途中の文章があった。その送り先は山川海である。

 メールを書いたのは金無ではなく第三者。おそらく犯人が入力した。


「なるほど。解決への糸口が見えてきたぞ」


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