男は拳で語り合う
サンドウィッチ食べながら初投稿です。
見つめ合う2人の大男。
物凄い威圧感だ。大男ビゼラーは言わずもがな、ナレガも見たことない険しい顔をしている。
「何故お前がここにいる?」
ビゼラーが言うとナレガはすぐに答えた。
「お前らのことはギルドから聞いた。ここらでずっと悪どいことやってる組織があるとな。あいつは濁してたが俺はお前だとわかったよ。」
「じゃあなんだ?俺を止めに来たのか?」
ビゼラーはナレガににじり寄った。すごい…ナレガは大きい。でもビゼラーはそれを上回る巨体だ。それに今にも殴りかかりそう。
しかし、ナレガは余裕そう。笑みさえ浮かべている。
「俺はお前の商売を邪魔する気はないさ。でも俺の商売を邪魔されちゃあな。」
ナレガは私の腕を掴んだ。それもなかなかの力。
いたた…ビゼラーは私の腕をより強くにぎる。逃がさないつもりか?いたいんだけど…
「おいおい。お前の商売だ?知らんな。異世界人と魔法使いは帝国の残党に高く売れる。」
私の腕に加わる力がさらに強くなる。こ、このままだと折れる!!
「そうか。残念だな。穏便に済ませたかった。」
ナレガは言うのが早いかビゼラーの顔に向かって拳を放った。プロボクサー並みの速度の強烈なパンチ。拳はビゼラーの頬に食い込んだ。
普通ならノックアウトものだがビゼラーは並みではないみたいだ。少しよろめいたがすぐにナレガに向き合う。が、ナレガは既に追撃の蹴りを放っていた。
だがビゼラーはこの一撃を受け流してみせた。体勢が崩れていたのにさすがだ。
でも今ので私の手を離さざるをえなくなった。私は急に手を離されたもんだから尻餅をついてしまった。尾骨あたりが痛い…
2人の戦いは互角に見えた。
だが、それは違っていたようだ。
「どうした?ナレガ。全然効かないぞ?甘い商売でなまったか?」
ビゼラーの拳がナレガのみぞおち辺りに食い込む。ナレガの苦しそうなくぐもった声にビゼラーは嬉々とした表情だ。
なんとかしなきゃ…
私は辺りを見回す。そして見つけた。
私はピストルを拾い構えた。
初投稿でした。
拳銃はベレッタM93R。
グロックより好き。