トラウマは簡単に忘れられないからトラウマなんだよ。
メロンパン食べたので初投稿です。
ニーナがどんな奴かは騎士団の王宮本部についたらすぐわかった。
本部にいたのは10数名の騎士たち。
そして、どいつもこいつもガタイがいい。
いや、いいってもんじゃねぇ。
完全に外人部隊だ。
「あ、ニーナ殿、おはようございます!」
「お、おはよう」
ニーナは騎士たちに率先して挨拶される。
あんなガタイのいい騎士たちが頭を下げるのだからニーナはすごい奴なのかもしれない。
「ニーナはすげぇんだな…」
なんとなしに言ったが騎士たちがざわめく。
「おいごら!」
俺はびくっとなった。
いきなり騎士の一人に呼び止められたのだ。
それも絶対穏やかでない。
「ニーナ様を呼び捨てにするとは。覚悟できてんのか?あっ?」
「あ、え、その…すみません。」
「なんだ?てめ新入りか?ニーナ様に気軽に話しかけてんじゃあねえよ。」
「あ、はい。気を付けます。」
何だこれ…
俺は野球部時代を思いだし吐き気がしてきた。
理解してないのに追いつめられる。
自分が何かしたか?それすら考えさせてくれない。
「ちょ、ちょっと!やめてください…」
それを遮ったのはニーナだった。
「彼は新入りですが、特別です、から…。」
「特別…まさかこいつが。」
騎士たちがまたもざわめく。
なんだなんだ?
俺はもう満身創痍だぞ?
「ふーん、君がねぇ?」
打ちのめされギブアップ寸前の俺の前にすらっと背の高い騎士が現れた。
金髪碧眼。端正な顔立ちはまさに美男子。
俺からすればかっこつけた伊達男に見えるが女にはもてそう。そんな感じ。
「私は、フリッツ。最も円卓に近い聖騎士さ。」
近いってことは円卓の騎士じゃないんだな。
めっちゃ強いのかと思って身構えて損したぜ。
まぁ、緊張したままなのは変わらないけど。
「君が『特別枠』の騎士かぁ?うーん。」
フリッツは俺の体を舐めるように見る。
男にまじまじと見つめられると気持ち悪い。
「とてもそうには見えないなぁ?ジャスミンちゃんの推薦ってのは本当なのかい?」
フリッツは馬鹿にしたように笑っていった。
そりゃたしかにこのなかじゃあ身長も低いし貧弱な体つきだ。
しかし、俺にはこれがある。
「こいつを使わせてくれるのなら、だれにも負けないと思うぞ。」
俺はアサルトライフルの安全装置を静かに外した。
フリッツはまたも馬鹿にしたように笑う。
「魔法道具かな?やめた方がいい。私にそう言った類は意味がない。」
「そうかな?俺は、そうとはおもえないけど。」
それでも警戒していた。
聖騎士クラス。つまり王国の尖鋭。
魔法もあるこの世界。どんなことをしてくるかはまだ未知だ。
「や、やめてください…こんなとこで。」
ニーナが二人の間に割って入った。
涙目で必死に二人を制止する。
少し残念そうだがフリッツは剣から手を離した。
「ニーナがそういうなら仕方ない。命拾いしたね新入り。」
フリッツはそう言ってニーナの側によると耳元で何か囁く。
その瞬間ギャラリーの騎士たちからブーイングの嵐が巻き起こる。
俺はふぅと息を吐いた。
マジで死ぬかと思ったぞ。緊張で。
「ごめんなさい。フリッツはいつもああで…」
「いや、いいんだよ。」
「あとできつめに言っておきます。」
あー、この二人はどういう関係なのだろうか。
気になるが聞かないことにする。
大事だろ?聞かないってことは。
地獄のあいさつ回りが終わると俺は一人になった。
これからどうしよう。
そう思った時、街の一角から悲鳴が聞こえた。
俺はその時どうすべきだったのか。
後後まで考えていくことになる。
初投稿でした。
最初につっかかってきた騎士はモリアード・ヤーマダって名前です。
適当です。