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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第三章 これが私の異世界デビュー!
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二人の獣人族と、私!

大人になれない初投稿です。



「久しぶりだな、リリー。相変わらず元気そうで何よりだ。」


「リリーか、昔の名前で呼んでくれるのも今ではお前ぐらいだよ。」


リリー・・・と呼ばれた女性と、ナレガが親しげに話している。

どうやらしばらく時間がかかりそうだ。大人しく待つことにするか。


それにしてもリリーさん、見た感じかなり若い。私よりも若いんじゃないかってぐらい。

あの人いくつなんだろう?ナレガと対等に話しているけど、偉い人なのかな・・・?


「で、なんで戻ってきたんだ?ナレガ?」


「行商ついでにギルドに挨拶に来ただけだよ。深い意味はねぇ。」


「そうか…。なぁ、ナレガ。私たちと共に、再びチームを組まないか?」


リリーさんがナレガに尋ねる。ナレガは昔この人とチームを組んでいたのだろうか?


「悪いな、先客がいる。それに、俺はもう昔のことを思い出したくないんだ。」


ナレガが私の方を見る。リリーさんも私を見つめてくる。


「あ、ども・・・。」


なんだこの雰囲気は。私は居心地の悪さを感じていた。

旧友との再会だっていうのに、私がここにいてもよかったのだろうか。


「ふむ、私はリリー。彼と同じ獣人族だ。あなたは?」


リリーさんが私に近づいてくる。近い近い!なんでこんなにそばに来るの!?

話すたびに耳がぴょこぴょこ動く。かわいい。


「私は、柊。・・・です。今は、ナレガ・・・さんと、旅をしています・・・。」


「柊。聞かない名前だな。すまない、少しいいか?」


リリーさんはそう言いながら私の腰に手を回してくる。

え、何?この人そういう人なの!?私そういう経験ないよ!?


勝手に慌てふためく私をよそにリリーさんは腰にある銃を触る。


「これは・・・あなたはもしかして、異世界の人間ではないか?」


バレた!うそ、一瞬で私の正体を見破られた!?

これってマズいんじゃ。異世界の人間に恨みを持っている人もいるって聞いたし。


「あ、えっと・・・これは。」


言い訳が思い浮かばない。どうしよう。


「いや、大丈夫だ。異世界の人間が皆悪い人ではないことは知っている。あなたからは何となく、彼らと同じ雰囲気を感じたから。そう思っただけだ。」


そう言い、私を見ながらにっこり微笑むリリーさん。彼女は私以外の異世界の人と会ったことあるのだろうか?だとしたら是非とも話を聞かせて欲しい。


「リリーさん、その話!詳しく聞かせてください!」


私は目を輝かせて、リリーさんをじっと見つめる。

彼女は語ってくれた。世界が崩壊する前の話と、自分の村を救ってくれた4人の英雄の話を。


「私以外にもそんな人が・・・?」


「あぁ、彼らは私たちの生活を変えてくれた。私も彼らに影響を受け、世界を知るために旅にでた。そこにいるナレガとな。」


そうだったのか。二人は私がこの世界に来るずっと前から一緒だったのか・・・。


「彼は良い男だろ。面倒見も良いし、実力もある。」


なんだかモヤモヤする。よく分からないけど。くやしい。

恋心?じゃないよね。そもそもナレガは私よりずっと年上だ。私なんて相手にされないだろう。


リリーさん、良い人なんだろうけど・・・。

仲がよさそうな二人を見て、私はなぜかジェラシーのようなものを感じていた。

ナレガさんは年下からのウケがよさそう。彼は意識してなさそうですが。

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