表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第二章 戦車分隊、異世界へ
39/180

宗教という不自由による心の救済について

初投稿にこだわらないので初投稿です。





異世界の宗教とはいったいなんだろうか?

教会があるんだから何らかの宗教があるのだろう。


俺の目の前にある教会は、キリスト教的な大きな教会だった。

尖塔がそびえたち、壁面には装飾過剰な彫り込みがされている。


俺は教会の中に入った。


長椅子が並べられ、厳粛な雰囲気。

壁には美しい絵画が並ぶ。

何といえばいいかわからないが…神父さんとかが説教するところの上には綺麗なステンドグラスがはめ込まれた窓がある。

俺はゆっくりとステンドグラスが落とす7色の影に立つ。


心が洗われるような…幻想的な景色だ。


「美しいでしょう。」


不意に声を掛けられて俺の手は素早くホルスターに伸びた。

振り向くとそこには優しそうな顔をした男が一人。

丸いメガネと中年といった風貌…服装から考えて神父さんだろうか?


「あのステンドグラスはこの教会のシンボルなのです。」


そう俺に笑みを向けた。


「悩み事で?伺いますよ?」


俺はそう言われて連れてきた田辺犬を見つめた。

田辺犬は視線に気づくと俺の足にすり寄ってきた。


「あの…悩みっていうか…」


俺は思い切って神父さんに犬を突き出した。


「こいつ、俺の友達なんです!でも、魔法で犬に変えられて…」


「なるほど…わかりました。」


神父さんは田辺犬を抱きかかえ教会の奥へ行ってしまった。

俺もついていこうかと考えたが、教会の奥って関係者以外立ち入り禁止な気がしてやめた。


長椅子に座って俺は教会を見回す。

美しい宗教画の数々…どれもこれも不思議な魅力がある…

俺はその美しさを、頭ではなく心で理解していた。


その時、騒がしい声と共に二人組の男が教会に入ってきた。

俺は何故か長椅子の影に身を隠した。


「どうなっている?『レガリア』の起動魔術式は!?」

「それがまったく進展なしで…」


男の怒声が教会に響く。


「馬鹿な!魔術式は完璧だったぞ!」

「しかし、現に動かないのです!問題もわからない。」

「フリッツ殿は何と?」


フリッツの名前が出て俺は少し気になり長椅子から顔をのぞかせる。


「フリッツ殿はまだ必要な時ではないと…」


それを聞きもう一人の男は笑っていた。


「甘いんだ。その時に必要になっては遅い。現にいま、新たに奴らが来た。

 聖バーズ教会としてはこれ以上の『秩序の乱れ』は許せないのだよ!」


男たちはそう言いながら教会の奥に消えて行った。

俺は長椅子に座り直す。


うーん。よくわからなかったけど別に聞いちゃいけないことじゃなかったな。

堂々と聞けばよかった。


「お待たせしました。」


そう考えていると神父さんが戻ってきた。

が、田辺犬はそのままだ。


「申し訳ありません。我々でも彼の『呪い』を解くことはできませんでした…」


「そうですか…」


悲しんでいるように見せたがぶっちゃけそこまで悲しくはない。

いや…砲手がいなくて悲しくはある。


「呪いを解く方法ですが…やはり魔術都市でその魔法をかけた術者本人に解かせるしかないようです。

 お力になれずすみません。」


「いやいや…では、俺たちはもう帰らせていただきます。」


俺が帰ろうとしたとき、神父さんは最後の助言してくれた。


「神が貴方についていますよ。

 もちろん、騎士団が討伐に向かった夜の国の神ではなく、天上の神です。

 きっと貴方にも加護があります。」


神父さんはにっこり笑った。


俺はこの時本当に神や天使がいると思っていなかった。

この時は…





初投稿でした。

宗教画はこの異世界において最上の芸術です。

宮廷画家はワンランク下に見られます。

教会の仕事を貰えることは芸術家にとって最高の名誉でした。

             --異世界美術史B--


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ