異世界で犬になりはしたけどあいつは元気です。
夕6時に寝て深夜12時に起きるので初投稿です。
俺はフリッツとともに騎士団本部の休憩所にいた。
山田さんと飯山は別の騎士とともに戦車を停めに行った。
「あの戦車は騎士団本部の敷地に置いておけます。あそこなら他の人の目も気にならないでしょう。」
「ありがとう。」
俺は素直に礼を言った。
フリッツは騎士の上位である聖騎士。その中でも特に偉いらしい。
だがとてもそうは感じない。とても謙虚なんだ。
ちなみに田辺犬はジャスミンが体を洗いに連れて行った。
くさかったからな。
「あの…戦車っていうのは?」
フリッツは俺に戦車のことをしきりに聞いてきた。
俺は、戦車は人が乗り込んで操作する兵器だと教えた。
「戦うところを見てみたいな。」
「こんなところで使ったら大変なことになりますよ。」
戦車の移動だけでも騎士団による大掛かりな規制があり、人目につかないように行われた。
戦車砲でも撃とうものなら、音と衝撃で周囲の住民がパニックになるだろう。
フリッツはそんなにすごいのかと感心していた。
「そうだ。俺たち、魔術都市から来たんです。
ここから結構離れたとこです。」
「あぁ、あそこですね。
いい観光になったでしょう?」
「……」
どこまで話していいものか。
しかし、聞いてみなければわからない。
「大ババ様という人に会いました。」
俺は意を決した。
大ババ様という単語にフリッツは過敏に反応した。
「会えたのか!?
大魔導師様に!?」
フリッツの様子を見るにただ事ではない。
俺は血の気が引くのを感じた。次の質問がうまくしゃべれない…
フリッツは顔を伏せた後、静かに語りはじめた。
「大魔導師様…つまり大ババ様は偉大なお方だ。彼女の予言は世界を変えうる力を持つ。
魔法をよき道へ導くため、魔法使いに厳格な地位を与えるために学校の設立も行った。
彼女がファンモール魔法学校の初代学長だった。」
なんだ。大ババ様いい人じゃないか。
あれ?初代学長?それっていったい何年前だ?
「その後の学長は大魔導師様が決めていた。
しかし、数年前…すまない。正確には覚えていないが、大魔導師様は再び自ら学長の座に就いた。
そしてそれから今日まで大魔導師様を見た人はいないんだ。」
なるほど、大ババ様に何か起きたってのはどうやらいい線いってそうだ。
世界の変化その1、大ババ様も引き籠り。
「俺たちには 選択しろ と。」
多くは語らなかった。
俺は予言は世界を変えうるという言葉に強い恐怖感を抱いた。
予言の内容全てを今語るのは怖かった。
「ふむ…大魔導師様が、そのようなことを…」
フリッツは己の思考の世界に没入してしまったようだ。
「おーい!今戻ったぞ!」
ジャスミンが戻ってきたようだ。
俺はジャスミンの服装がさっきと違うことに気づいた…
まさかな…
「ほれ!こいつも綺麗になったぞ!一緒に風呂で洗ったからな!」
田辺犬は何ともいえぬ顔で俺を見つめている。
綺麗になってることなどどうでもいい…
いっしょに風呂で洗った…
「田辺、てめぇ!!」
俺が叫ぶと田辺は逃げ出した。
なんだ?なぜ逃げる!
くそ!きっといい思いしたに違いない。
死すべし!!
俺は田辺を追いかけて…
どこかの建物の中にいた。
騎士団本部内だろうとは思う。
薄暗い室内。ぼんやりした明かりだけが光源だ。
地下室のようだ。
「田辺…?」
俺が呼びかけても返事がない。
ある程度歩くと、光が見えた。
壁の光ではない…もっと明るい光…
俺は言葉を失った。
そこにあったのは巨大な人型の何か…
まるで甲冑に包まれたようなその風貌。
土偶か…さもなければロボット…
頭部にあいた一つの黒い穴が俺を見つめていた…
これはきっと…やばい奴だ…
初投稿でした。
騎士団本部には宿舎、武器庫、訓練場、風呂、食堂、会議室なんかもあります。
うん?すごい真面目な解説だ。




