HEAT HEART HOT !
初投稿です。嘘です。
「おい、ちょ、待てよ!」
マーレとシズク?の間に飯山が割り込む。
「イーヤマ、離れろ!ここにいたら巻き添えを喰らう!」
何があったか分からないが、飯山は随分彼女に信頼されているようだった。
っと!そんなことを気にしている場合じゃない。
「マーレ、杖を収めろ。落ち着けって。」
俺たちの必死の説得もあって何とか衝突は免れた。
エルフの少女は憲兵に連れられていき、マーレは学長室に呼び出された。
飯山はエルフの少女の様子が気になるのか、憲兵についていった。
俺達は…飯山のいない戦車に戻って一晩を明かすことにした。
壁に突っ込んだ戦車に。
「宿で泊まりたかったけどなー俺もなー。」
「しかたないだろ、戦車を放っておくわけにもいかないし。」
「飯山君の様子が気になるわね、誰か見てきてくれない?」
夕飯も食べ終わって暇を持て余していた俺たちは飯山と、そしてマーレの様子を見に行くことにした。
「はぁー・・・飯山かよー。マーレちゃんのとこ行きたかったなぁ・・・。」
俺はぶつぶつ独り言をつぶやきながら憲兵たちの元へ向かう。
一日経つと町の構造もだいぶ分かってくる。
「あ、いた。おーい。」
「おう、権丈院か。」
「魔法学校の時は留守番させちゃって悪かったな。」
「いや、気にするな。おかげであいつとも巡り合えたわけだし。」
「あの子、シズクちゃんだっけ?何者なんだ?」
飯山は少女と出会うまでの、戦車が壁に突っ込むまでの経緯を話してくれた。
なんだよ、アクセルとブレーキの踏み間違えって・・・おじいちゃんかよ・・・。
「それで、あの子はどうなるんだ?」
「エルフの里に帰されるらしい。なんか、これが初めてじゃないみたいだ。」
「ふーん。」
「でさ、俺もついていこうと思うんだよ。」
「ファッ!?」
こいつ、あの子に惚れたのか?なんだか妙に気にかけているみたいだが・・・。
夜中の魔法学校を一人歩く田辺。
「うひょお…こわ。」
昼のような活気もなく、薄暗い廊下は今にも何か出てきそうな、不気味な雰囲気。
「マーレ!どこだー。」
これ、本当に入ってよかったのかな。入り口に誰もいないから勝手に入ってきちゃったけど。
なんて言ってるうちに、学長室にたどり着く。
「失礼しま・・・うおっ!」
俺が手をかけようとした瞬間に扉が開く。
これ、心臓に悪いからやめてくれないかな。
「失礼しまーす・・・。暗っ。」
大ババ様が俺のほうを見ながら微笑む。
「おや、どうしたんだい?こんな夜中に?」
「マーレを探しに来たんですけど・・・。」
しかし、この部屋には本当に圧倒される。
宇宙に放り出されたような、そんな感覚に陥る。
「…あなたたちは5つの光。5つの災厄。」
「・・・?」
「異世界の旅人が、この世界に干渉してはならない。」
急に語り始めた大ババ様の言葉が、俺にはよく分からなかった。
そこからの記憶が、俺にはない。
暗転する視界。どこがでマーレの声が聞こえた気がした。
キーボードを打つ指が痛くなってきました。どうにかしろ。




