MAGIC DAY
明日なので初投稿です。
「な、なんかよくわからないものが外に!」
学長室に女の先生が叫びながら駆け込んできた。
よくわからないものってなんだよ!
と、思ったが一つ心当たりがあった。
「まさかね。」
「俺はそのまさかかと」
俺たちは慌てて部屋を飛び出した。
大ババ様はそれを見守っているだけだった。
「ふふ、マーレも行きたいんでしょ?」
大ババ様はそわそわしているマーレに優しく話しかける。
マーレは一瞬ためらったがすぐ駆け出した。
「選択の時は想ったより近いのよ。」
俺たちは急いで街の入り口を目指した。
「離せ――!!」
街の入り口まであと少しのところまで来ると凄い声が聞こえてきた。
飯山の声じゃないな。
少しホッとする。
「ちょっとまって!俺は別に復讐なんか…」
あーーこりゃ駄目だ。
飯山の声がする…
俺たちが入り口にたどり着くと…思っていたより厄介な状況に驚いた。
「なんだこりゃ…なんでこうなんだよ。」
戦車が魔法都市の大きな外壁に突き刺さっている。
貫通はしていないがまぁなんと大きくえぐれているもんだ…
「お、権丈院!!」
「お!じゃあねぇよ!」
目の前には魔法使いに魔法のひもで拘束されている飯山。
あと…だれだかわからない人…
俺は近づいてみて初めてそれが何かわかった。
「エルフだ・・・」
異世界物のお決まり、エルフが俺の目の前に…
しかし、イメージと違うな…
なんかめっさ怖い表情してる。
「はーなーせー!!」
おお、怖い。噛まれそう。
「それ以上近付くと危ないぞ!」
魔法使いの憲兵が俺を制した。
そういや、エルフと魔法使いは話しても会ってもいけない。
「こいつどうしたんだよ、飯山。」
「シズクは…」
飯山は俺たちに今までのことを話した。
なるほど理解した。
厄介ごとを見事に持ってきてくれたわけだ。
「おーい!みんな!!」
おくれてマーレもやってくる。
「なにあわてて飛び出すんだい?なんd…」
マーレは固まった。
目はシズクを見つめていた。
「あ、あんたなんでここに!!なんでまた、ここに!!」
マーレは絶叫した。
シズクもマーレに気付いた。
そして明らかにうろたえていた。
「なんでって別に来たくて来たわけじゃ…」
なにかわけありか?
これは?
「おい、飯山。どういうこと?」
「いや、わかんね…てかそっちの女の子は誰よ。」
「魔法使い。」
何となく察しろ。
しかし、二人の口論はじょじょにヒートアップしているようだ。
「う、裏切ったのはあんただ!マーレがみんなを裏切ったんだ!!」
「私は、別に…裏切ってない…」
「嘘だ!!私はこの街だけじゃない!この街のみんなが大嫌いだ!!
マーレも大嫌いだ!!」
シズクが叫んだ。
真に迫る。そんな叫び。
それでもマーレは怯まない。
マーレは杖を抜いた。
「掟は掟だから。」
マーレはいつにない真剣な表情で、
静かに冷たく、シズクを見つめていた。
初投稿でした。
飯山はブレーキとアクセルを間違えました。
おじいちゃんかな?




