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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第二章 戦車分隊、異世界へ
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異世界と言ったらエルフだろ?私はそう思う。

金欠なので初投稿です。

「はぁ…。」


深い森、いや、森だった場所で俺は一人取り残されていた。


じゃんけんに負けたからって置いてくことはないだろう…。


そんなことを思いながら一人戦車の中で書物を読み漁る。

獣人、龍、そして魔法使い。

RPGの定番だ。


「俺も見たかったな…魔法学校。」


仕方ない。戦車は俺たちの移動手段であり、寝床であり、切り札でもある。


これが盗まれてしまえば俺たちは明日にでも死んでしまうだろう。

まぁ、戦車を奪ったやつがいたとしても、それを動かせるとは思えないが…。





どうやら、この世界では科学の代わりに魔法が発達したようだ。

書籍を読んでも戦車のような大型の兵器は一つも見つからない。

つまり現時点ではこの戦車が最も強い兵器である可能性があった。


もちろん、書籍に載っていないだけで、どこかの大国が巨大兵器を作っている可能性もあるわけだが…。


俺たちが戦車を操縦できたのは本当に運が良かった。



「あー…。のどかだ…。」


鉄と、食べ物の匂いが交じり合う車内で、俺は眠気に襲われていた。

戦車の中にいればよほどのことがない限り、死ぬことはないだろう。


寝るか…。


その時だった。


カァン!


「…?」


外から鉄を打つような音が聞こえる。


カァン!


まただ。

何かと思い車内から外の様子を伺う。


カァン!


「うおっ⁉︎」


矢だ!矢が飛んできている。

もちろん戦車には傷一つつかない。しかし、俺が何者かに狙われている現状はなんとかしなければならない。


「どうすっかな…俺もな…」


戦車に乗っていれば俺自身は大丈夫だろうが、もしあいつらが帰ってきたら?


弓矢を使っているやつがあいつらに狙いを定めたら?


「動くか…。」


俺は戦車を動かし、奴を誘い出すことにした。

森から出れば奴も身を隠す場所がなくなる。

奴の姿を見つけられれば威嚇射撃でもして追い払えばいい。


何より、俺は戦車の運転に憧れていた。


「誰かは分からないが、受けて立つ!」


俺は調子に乗っていた。




木々をなぎ倒しながら、戦車は進む。

元来た道を戻り、草原に誘い出すつもりが完全に迷子だ。戦車の操縦は難しい。


木々に囲まれ、視界最悪の状態で初運転を行えば思い通りにいかないことは容易に想像できる。


巻いたつもりだったが矢は飛んでくる。

こっちだって結構なスピードで動いているのに…よく正確に当てることができるな…。


いつの間にか俺は奴に追われてかなりの距離を走っていた。

これじゃ元いた場所に帰れるかも分からない。

地図を見てもここがどこなのかサッパリだ。


暗くなる前に、こいつの正体を暴いて、帰らなきゃ。でも、ここはどこだ?奴はもしかしてヤバい奴なんじゃ…?


俺は焦っていた。負けることはないと分かっていたが、それでも奴の明確な敵意に恐怖を感じた。


「なんなんだよ、俺が何をしたんだよ…。」


そのとき、車内がガクンと揺れる。

地面に吸い込まれるような感覚。


戦車が、崖を滑っていた。

ものすごい振動。俺はパニックに陥っていた。


「なんなんだよ!なんなんだよーッ!」




体のあちこちが痛む。

ここはどこだ…?


崖を滑り降りた戦車は、幸いにも木々を押しつぶし、その下の地面に着いていた。


海とかじゃなくて良かった…。


俺は外の様子を伺うも土が付いているのか全く見えない。状況確認を行うために、ハッチを開け外に出る。


これがまずかった。


俺の体が荒々しく浮き上がる。

胸倉を掴まれ、息が苦しい。


目の前には俺と同い年ぐらいの…少女。

ただ、普通と違うのは、耳が長くて、やたらと美人なことか…。


「お前は、魔法学校の者か⁉︎」


少女は目を吊り上げたまま、俺にそう質問した。



エルフは耳が敏感というネタを入れようと思いましたが、尺の都合で泣く泣くカットしました。

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