表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第五章 水面下の計画
171/180

Independence mirage

コツコツと、定期更新で頑張っています。

ジニーがいなくなってから数日。俺は無気力で怠惰な日々を過ごしていた。

記憶は戻っても明確な道しるべはない。急に一人になった俺は、何をすれば分からず途方に暮れていた。


こうやって待っていればある日突然ジニーが帰ってくるのではないか。そんな淡い期待を描くが、ある日それは最悪の形で裏切られることになった。


その日は朝から雨が降っていた。


「……!」


玄関の戸を叩く音に俺は飛び起きる。

あの日以降ジニーも、黒服達も姿を見せていない。


急ぎ外に出ると数人の黒服達が俺を待っていた。


「…ジニーは、いるか?」


一人が俺に尋ねる。その口調は重く、どこか息苦しかった。


「いや、分からない。お前達も知らないのか?」


「そうか…。」


空気が一瞬張り詰めた。こいつらがジニーとどういう関係だったのかは分からない。だけど、気のせいだろうか俺に向けられているのは…敵意?


緊張感から少しずつ後ろに下がる。黒服達は皆一様に俺を見つめていた。

突然、距離が近づく。あと数歩のところで、俺は屋内に入り、扉を閉める。


直後に聞こえたのは扉を強引に叩く音。今にも壊れそうな音を立て、軋む様子を見て、俺はどうしたら良いのか分からず、唖然としていた。


何故俺が狙われている…。奴らは何者だ?

周囲を見渡し、武器になりそうなものを探す。


俺が武器を見つけるのと扉が破壊されたのはほぼ同時だった。


だけどそれは黒服の手によってではなく、別の大きな衝撃によって。


辺りに轟音が響き土煙が舞い上がる。

耳が聞こえない。辺りが見えない。


不意に誰かに腕を引っ張られる。

柔らかい手のひら、手首には装飾品が飾られている。


「…!…っ!」


何を言っているか分からない。必死に訴えかけるような口調で、話しかけてくる。

この空間には、黒服以外の誰かがいる…?


どういうわけか分からないが俺を導く手は土煙の中を迷いなく進む。敵か味方も分からないまま、俺は半ば引きずられるようにして部屋の中を動き回る。この状況から逃れられるのであれば誰でもいい。そんな思いだった。


荷物と武器を片手に窓から外に飛び出し、逃げていく。雨の中、ぼやけていた視界が少しずつ明確になっていく。月日がたって変わっていても、その姿を…俺は確かに知っていた。覚えていた。

できる限り定期更新にしていきたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ