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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第四章 開戦!?異世界大戦!
123/180

逢瀬

取材旅行に行きます。アサルト無双とは関係ないです。


「ニーナなのか…?」


体が動かない。目が離せない。

本物か?俺の目の前にいるのは本当にあのニーナなのか?


覚えている。

俺がまだ異世界に来たばかりの頃にあった彼女を……

一緒にいたのは僅かだった。だけど俺には忘れられない時間で…大切な時間だった。

爆発に巻き込まれ死んだだろうと思っていた。


生きていたのか?


「どうしたの?」


クリノスは硬直した俺を見て何かを察したようだ。

しかし、彼女は警戒していた。

なんせニーナが着ているのは帝国の軍服…そして帝国兵とともにいる。


なぜ?


しかし、そんな疑問は俺の頭に浮かばなかった。

ただ、彼女が生きている。その目の前の事実がすべてだった。


ニーナと帝国士官と思われる少年は屋敷の中に入って行った。

俺はそれを見て追いかけようとした。

刹那、クリノスが俺の肩に手を置き制止する。


「出ないほうがいいよ。冷静になって。彼らが君の何であれ今はここから逃げるのが先でしょ?」


冷静になれ、か……

俺だってわかってる。

ニーナは死んだはずだ。


だが、あの時死体を確認したわけじゃなかった。死んだものと思っていたが、もしかしたら…そう思えた。


「敵は変装ができるんでしょ?罠の可能性が高いよ」


「そうだとしてなんでニーナだ?それもなぜ帝国兵の格好をしてるんだ。俺たちを騙す気なら騎士団の格好をしたニーナに化けるだろ」


あれは偽物なんかじゃない。

俺はそう確信していた。


「た、確かにそうだけど……そうだとしたら」


クリノスが口を閉じた。

そうだ。

もし敵の変装じゃなくニーナ本人だとしたらなぜ帝国の服を着て帝国とともにいる?


「確かめる」


俺はそう言うと飛び出した。


「危険だよ!やめて!」


クリノスが叫んだがもう俺は止まらなかった。

確かめなければ…その考えは確かにあった。だけどそれよりも強い気持ち……

話したい。

話すことがたくさんある。

だから……


「不測の事態にさらに不測の事態…あぁもう滅茶苦茶だよ!」


クリノスはそう呆れていたけど俺に続いて屋敷に入ってくれた。


屋敷は本当に広い。

まるで迷宮だ。


「ジャスミンさん達とは中で落ち合う予定だったけど……大丈夫かな?帝国の奴らに出会わなければいいけど」


クリノスの不安を他所に俺は進む。

彼女は、ニーナはどこだ?


「まずは合流しないと…って聞いてない…」


「クリノスさん、ここの人って帝国との繋がりは?」


「特にないはずだけど…でも目はつけられていてもおかしくはないかも。まだ力のある人だから」


質問にはちゃんと答えてくれるクリノスさん。

しかし、そうなると帝国士官とニーナの動きが気になる。やはり調べる必要がある。


俺は大きな扉の前で止まった。

明らかに特別な部屋だ。


「この部屋は?」


「ギルドオーナーがよく使う応接室…」


俺はそっと扉を開ける。鍵はかかっていない。少し不自然……いや気にしすぎか。

俺は扉の隙間から部屋をのぞいた。


部屋の中にはギルドオーナーと思われる人影と帝国士官、そしてニーナがいる。


彼らは何か話しているようだった。

俺は集中して会話に耳を澄ます…


「この街の為に……貴方ならわかると思います」


なんの話だ?

途中からで話がつかめない。


「決断を……」


ギルドオーナーは顔を伏せる。

表情は読めない。しかし、悲痛な面持ちはなんとなく伝わってきた。


「あぁわかった。君たちに協力しよう……」


総火演予行が楽しみ。

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