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表と裏  作者: 鹿犬
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僕はついてない…

僕はついていない。別に神が僕のことを嫌っているとか、世界が僕を仲間外れにしているとかそういうわけではない。ただ単純についていないのだ。

顔だって全然イケメンじゃないし、受験だって第一志望に落ちてしまい、第一志望に比べたら目劣りする私立に通う事になってしまった。

小さなことをいれればたくさんある。テストでわからないところがあると選択問題なら五割まちがえているし、翌日にはもどってくるにしろ、物をよくなくす。

あとは…そうだね。僕は小さい頃に父親を事故で亡くして、母親一人に養ってもらっている。だから基本家には誰もいない。ひとりぼっちである。夜ご飯を一緒に食べる人も、テレビを見て一緒に笑いあえる人も誰もいない。

これからおれにはどんな不幸な出来事がまっているのだろうか。もういっそ、お母さんに負担をかけないように、これ以上不幸に悩まされるようなことがないように死んでしまった方がいいのかもしれない。

そんなことを考えていた僕は、ボーっとしてしまっていたのか、信号を無視して車道にでてしまった。そこにたまたまトラックがきた。恐らく運転手からは死角になっていた。そのまま轢かれて僕は死ねた。

あれ、僕って実はついてたのかな?

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