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      起床


 自分の略歴が夢の中でダイジェストのように再現されるなか、身体を掴まれるような感覚で私の意識は覚醒した。窓からは朝日が差し込み、予想するとだいたい午前七時といったところであろう。まだ高校は始まっていないし、眠っていることも許される。

 じゃあ何故起きたのか、簡単だ。起こされた。

 私は不機嫌な心持ちのままもぞもぞと動かし、何かしらの拘束により動きを制限されていることを悟る。金縛りにしては、体の自由が効きすぎる。

 夜這いか? そんなわけがない。残念ながら私は夜這いされる要素がない。どうせ男が行くとしたら、輪廻さんあたりが妥当だろう。自分で言っていて切ないが、事実だ。

 ままならない動きのまま芋虫のように身じろきを繰り返し、捕縛の発生源を見極める。

 幼女が布団にもぐっていた。ついでと言わんばかりに、私の体を抱きしめてホールドしている。男性から夜這いされることも生涯ないだろうと思っていたものの、まさか幼女から夜這いされることをシミュレートしていたことなんてない。こんなとき、私はどうすればいいのだろう。

 三分ほど硬直してどうしたものかと考えあぐねると、なんの前触れもなく幼女が開眼。何事もなかったように私を離し布団からするりと脱出。幼女のパジャマは柴犬のお間抜けな顔がプリントされており、年相応の可愛さがある。幼女の髪は寝起きのせいか、ところどころ跳ねている。

 その幼女が両腕を大きく広げて、一言。

「ごはん!」

 言いたいことは言ったらしく、妙に清々しい顔で幼女は私の部屋を去る。

 またしても唐突な状況から取り残された私は、寝起きでまとまらない思考で時計を見やる。現在は七時四十五分。起きても、早すぎることはない。

 ふらふら揺れる頭を両手で固定しながら、私はゆっくり立ち上がった。


言い訳を書かせてください。昨日は部活の色々があって終電を逃しちゃったんです。なので更新できませんでした。お許し下さい! そんなわけで、これからも(出来る範囲で)毎日更新を心がけていこうかと思います。では!

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