クロは逃げるよ何処までも(3)
今回は冒険者達から逃げる話です。
「王宮からの緊急依頼。右眼が金色で左眼が銀色の黒猫を必ず無傷で保護して欲しい。報酬は白金貨100枚」
冒険者ギルドの掲示板に王宮からの緊急依頼書が貼り出された。
報酬の白金貨100枚に冒険者達の眼の色が変わった。
「あの黒猫じゃねえか」
「右眼が金色で左眼が銀色だ。間違いねえ」
「逃がすな」
『どうして追いかけてくるんだよ』
クロは王宮からの緊急依頼書の事を知らなかった。
「居たぞ」
「絶対に逃がさん」
「白金貨100枚の為だ。大人しく捕まりな」
『白金貨100枚だと。もしかしたら国王が懸賞金を掛けたのか』
「この先は袋小路だ」
「追い込め」
『追い込むな、追いかけるな』
【飛翔】
「空を飛びやがった」
「畜生逃げられた」
飛翔の魔法を発動させて逃げきった。
『あのクソ国王、ヤってくれたな。後で覚えていろよ。必ず後悔させてやる』
クロは国王は後悔させる事を誓った。
【転移】
『さてと見回りの兵士は何処に居るかな』
【催眠針】
クロは王宮に転移して、見回りの兵士に催眠針を放った。
「宝物庫に案内しろ」
「・・・・畏まりました」
見回りの兵士に宝物庫まで案内させた。
「・・・・此処です」
【転移】
『流石は王宮の宝物庫だ。お宝が山の様にある。それじゃ収納するか』
宝物庫の中に転移して、全ての物を亜空間倉庫に収納した。
【転移】
収納を終えて王宮外に転移した。