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神様の惑星(ほし)  作者: 沙河泉
プロローグ
1/6

オリエンテーション?

―貴方は厳正なる審査の結果、惑星46410の開発者に選ばれました―


突然脳内に響く機械的な声。俺は寝ていたはずなのに、あたり一面真っ白な世界に誘われていた。


ここは・・・どこだ?俺は・・・山和丈留(ヤマト タケル)だ。日本で会社員をしていた。身長は170cm。体重は67kg。短髪の黒髪に眼鏡をかけている。うん。記憶はある。久々の歓送迎会で飲みすぎて、家まで帰ったのは覚えているんだが・・・


―お目覚めになられましたか?ここはカミの間です。タケル様は本日より惑星46410の管理者となりました。これより惑星に住まう人々を時に繁栄に。時に衰退に導き、外宇宙へ探査できるような技術力を身に着けさせる事が、貴方様に課せられた使命です。ただし、期限はございません。が、地球と同じように、惑星に過度な負担をかけた場合は···―


「ちょっ···ちょっとまってくれ!」


あっ声出せたのか。


―はい。声は出せますが、思うこと考えることでも私に伝わります。あぁ。申し遅れました、ワタクシは、タケル様をサポートいたしますΣ(シグマ)と申します。お気軽にシグとお呼びください―


あっうん。えっと、まず第一に、なんで俺が選ばれた?


―手近な存在であったと···これ以上は今はまだお話することができかねます―


なんか疑問に残るけど、今は納得しておこうか。


―ありがとうございます。説明を続けますか?―


うん。


―畏まりました。現在、惑星46410では、大陸が4箇所と大小様々な群島、赤道付近に小島が少し、それと両極地。極地はどちらも氷に閉ざされた大陸です。大陸には3箇所の活火山。群島には複数の海底火山がございます。淡水が得られる河川は、大陸に複数と群島には、最大の島に一本。あとは地下水です。陸地と海洋の割合は5:5です。地下資源に関しては、大陸ほど多くついで群島、極地となり赤道付近の小島には、今のところ有用な資源はございません。タケル様は、信仰度によって天罰や奇跡といった行為を実行できます。土地を造成したり、雨を振らせたり等など。位が上がれば、使える天罰や奇跡も増えます。信仰度等は、タケル様がお持ちのスマートデバイスに表示されます。また、画面をスライドすると、現在の人口や天気、暦、住民たちの幸福度や望んでいるものが表示されます。また···―


ちょっとまった!理解が追いつかない!情報が多すぎる!


―注文が多いですね―


おいおい。説明が多すぎるんだよ···。まぁあれだろ?信仰度ってのは、いわゆる消費型のボーナスポイントってやつでいいんだろ?


―概ね間違いではございません―


おう。でもさ、ゲームにありがちな税金ってのどうなるんだ?


―はい。住民たちを先導する区画。いわゆる住・工・商を誘致したり路の整備には、お社への供物によるポイントを消費します。供物は自動的にポイント化されますのでご安心ください―


供物は、食べ物とかか?


―ええ。それ以外にもありとあらゆるお社に供えられたものが対象となります―


ほうほう。


―大まかな説明は以上となります。尚、一箇所に重きをおいての発展は、推奨いたしません。現在、大陸には人口40名ほどの大きな集落が3箇所。群島には15名ほどの人が住む集落が1箇所ございます―


うん。そこから増やすってことだね。


―はい。それと、タケル様には3つのボーナスが付与されています。望みをすべて叶えよとの仰せですので、好きなことをお話ください―


···1つは言語理解。もう1つは下界にいつでも降りられて、住民と交流して戻れる権利


―···!―


どうした?シグ。


―いっいえ···―


それと、あと1つはいつでも願いを叶えられる権利を。


―···かしこまりました―


よし!これでなんとかなるかな。


―···それでは、惑星46410の開発を。星の海を漂う方舟の操作を。現時点での文明度合いは、縄文〜弥生期。人々は狩猟と農耕を同時に行うようになり、権力者と呼ばれる存在が形成されつつあります。それでは、良き開発ライフを―



こうして俺は、惑星の開発を行うようになった。この白い空間にぽつんと浮かぶ青い星。これからどう発展させていこうか···。



『普通一般的に求めるものが、少々異なる。これからが楽しみよな』

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