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「そういうことか。それであの二人よく言い争ってたんだな」


 スーによる『もみじ』解説を聞いて隆は非常に納得していた。


 隆によると七宝大学理工学部の苅藻(かるも)教授と農学部の名谷(みょうだに)教授はこのりんごをめぐり、よく論争をしているらしい。


「多分、名谷教授は『もみじ』派だな。苅藻教授は『初恋をとめ』派だ。で、これくれた奴も『初恋をとめ』派。そっかー。弱小勢力だったんだな」

 ケタケタと笑いつつ、りんごをくれた友人を明日いじってやろうと隆は極めていい顔をした。


 逃げて『初恋をとめ』の人。


 危険人物が知ってはならない情報を入手してしまった。


「そんな貴重なりんご、もらってよかったの?」

「いいんじゃないか。本人が貰ってくれって言ってるんだから。それに何年かしたらそこまで貴重じゃなくなるかもな。今、このりんごを名谷教授が研究所と協力して人の手で栽培できるようにしようとしてるところだからさ。これマジでうまいな」

 しゃりしゃり食べながら隆が重要情報をさらっと言う。


「……栽培できそうなんですか?」

「鈴木くん、目がバッキバキなんだが」

 隆がそれはそれは楽しそうに笑った。


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