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「あそこ、そんなにキラキラしてんのか? 今も?」

 戸惑ったように千晶に言われ、足が止まった。

 後ろを振り返ると神社の敷地内が光の山でこんもりしてるのがわかる。


「えーっと、うん。見えてない……?」


 頷く千晶をフォローするように真鶴が二人の会話に入ってきた。


「千晶くんは契約してないからまだ一般人扱いなので、見えないんですよ」


 真鶴によると技を出した瞬間のエフェクトは誰にでも見えるが、しばらくすると一般人には見えなくなるということだった。


「そうそう、まだ契約してないときにきんぴかになったかって聞いたら二人してわけわかんねぇって顔してたもんなぁ」

「当然ですよ。あんなの一般人に見えてたら、新聞社かテレビ局が取材に来るでしょう。神社の怪! 一晩明けたら謎の光で覆われた神社! みたいなタイトルつけられるのがオチですよ」

「いやあ、今時はあれだろ、ネットだろ。ユーチューバーとかいう連中がわんさか押し寄せてくるぞ」

「怪異はねぇだろ。老骨に鞭うって奉仕してるってのによ」

「はいはい、おかげでここらへんの健康と寿命は護られました」

「はいは一回だ。あと雑に拝むんじゃねぇ」

「南無〜」

「亀吉、念仏唱えんな」

「亀吉はやめろ」


 福禄寿トリオがやいのやいの言いながら歩いていくのを見ながら、「仲いいなぁ」と思わず貫太は呟いた。


「だな。あの三人はいつもあんな感じだ。……あのさ、あの……」


 千晶は一旦、口を閉じて前を見たまま言葉を続けた。


「もし、気が進まないなら契約してくれなくても大丈夫だから」


 千晶は遠慮がちにそう言った。


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