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 弥彦のほうが担当箇所は広かったが、仕事が終わるのは貫太と同時くらいだった。


 かたやずんずん歩きながら技を流れるように繰り出す弥彦。それに比べて貫太は技を出すのに一旦立ち止まるため、その分の差が出た形だ。


「なんか……目がチカチカする……」


 一面に敷き詰められた自分のエフェクトを見ていると目が痛くなってくる。

 それに比べて弥彦エリアは優しい光で埋め尽くされていた。


「人間性の差じゃないよな……」

 仕上がりの差に人間性を見いだし、震える貫太であった。


「よっし、終わったな。お疲れさん。朝飯食いに行くか」

 行けるかと確認する弥彦に頷く。

 家には食べてくると連絡さえすればいい。ただ連絡しなかったら地獄が待っているので忘れないうちに即座に連絡を入れておく。

 これで一件落着だ。


「食べながら契約のことを話そうや」

 従者契約というやつだろう。

 契約しないといけないんだろうか。

 従者と言うからには契約すると主従関係になるということなんだろうと思うと正直、気が進まなかった。

 幼稚園を卒園以来、会っていなかったとはいえ千晶は友達である。


 歩きだす弥彦に続くと千晶が横に並んだ。


「なあ、人間性がどうとか言ってたけど、何かあったのか?」

「え? あぁー、大したことじゃないんだけど」


 苦笑いとともに敷地内を埋め尽くしたエフェクトの光り具合の差を見て弥彦と自分の人間性の差が仕上がりに違いを生じさせたのではないかという自分の仮説を説明する。


「千晶ちゃんはどう思う?」

 なんとなく聞き返すと千晶は少し困ったような顔をした。


「いや、あの……」

 口ごもる千晶を見て貫太は察した。

 目に痛いほどのギラギラしたエフェクトと包み込むような優しさに溢れたエフェクト。やはり人間性の差だったのかと。


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