表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/88

18

 どれほど時間が経ったか、ついに覚悟を決めた葉月は叫ぶことにしたらしい。


「いきます」


 皆が注目するなか、葉月は半身(はんみ)で右手を前に出し、何の躊躇いもなく「必勝祈願レインボー!」と叫んだ。


 レインボーのエフェクトが突きだした手から部屋の隅から隅まで撒き散らされた。


 自分が長寿ボンバーしたときとはエフェクトの量が段違いだ。


「ふっ……」

 隆だ。見ると肩を震わせながら必死で笑いを堪えている。


「初手でポーズをとって技の名前を言った奴は初めて見たな……」

「ええっ!?」


 目を瞑り口元を手で抑えた弥彦に言われ、葉月は真っ赤になった。


「逃げる気満々だったのに、必殺技言うときはやる気満々デース」


 ナオミはニマニマしているし、真守は笑いたいのを我慢しているのか変な顔になっていた。


「それでこそよ」

 よくわからないことを言うのは紗帆だ。本人的には褒め言葉のつもりなのだろうか。


「歴代の毘沙門天の技は何度か見たことあるけど、葉月ちゃんのは先人達よりだいぶエフェクトの量が多かったわ。ポーズをつけると増えるのかしら?」


 真っ赤になってぷるぷるしている葉月を紗帆は華麗にスルーし、考察に入った。


「なあ、貫太」

 隆だ。極めていい顔をしている。

 嫌な予感がする。

 違う、嫌な予感しかしない。


「嫌だよ!」

「まだ何も言ってないだろ」

「口がニヨニヨしてる!」

「そういう顔をしているときの斎藤は危険デース」

「そうなんだよ! 危険なんだよ!」


 ナオミと心が通じ合った。


「そう言うなってー。こう、両手を横に突きだしてボンバーしてみようぜ?」


「興味深いわぁ。これは検証すべきよ」

 優しげな声色だったが有無を言わせぬ様子で紗帆が貫太を見た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ