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僕の苦手なモノ

作者: ジン
掲載日:2021/05/19

「三題噺」をコンセプトに、検索サイト等から抽出した3つのキーワードから連想する即興創作を書き出して行きます。

今回のお題:「夕陽」「悩みの種」「恐怖の脇役」

ーーーーーーーーーー

 僕は「アレ」が嫌いだ。

 少年時代、夕暮れ時になるといつも決まって僕の部屋の窓に「アレ」が影を落としていた。

 他の人が見れば特に何の変哲もないごくありふれた風景なのだろう。

 だが、僕の部屋に影を落とす「アレ」は違っていた。何故か毎日その姿を変えるのだ。

 こんな事は誰にも言える事では無かった。「そんなバカな」と一笑に付される事が分かっていたから。

 ある日、「アレ」は僕の部屋までやってきた。

 僕は自室に入るなり一瞬目を疑い絶句した。

 いつも不思議にその影形を変える「アレ」が何故か僕の部屋の真ん中にどーんと鎮座していたのだから。

 聞けば両親が「お前がとても気に入ってる様だから」と僕の部屋に置いたモノらしい。

 いや、僕は一回も「アレ」を気に入ってるなんて言った覚えは無い。

 誰かがそんな妙な話を両親に吹き込んだのだろうと思った。

 しかし、両親と僕の会話が父のスマホに残っていて、そこでは確かに僕の声で「アレ」を部屋に欲しいと話していた。

 どういう事だ?こんな会話の記憶すら無い。

 そして、いつも同じ姿で街角に立っているハズの「アレ」はその時、いつもと様子が違っていた。

 こちらを向いた姿で立っていたのだ。

 

 「さぁ、交代しようか。順番が待ち遠しくてうずうずしてたんだよ。」


 そんな声が聞こえた所で、僕の記憶は終わっていた。


 あの頃の妙な記憶のせいか、大人になった今でも僕は「アレ」への苦手意識が消えないで居る。

 そう言えばあの頃、学校の先生から「アレ」の写真を見せられ注意喚起された事があったっけ。


 「最近飛び出し防止看板にこの様なバツ印のいたずら書きをした人が居る様です。

  皆の公共物です。このような事の無い様、大切に扱ってください。」


 そんな事を思い出しつつ僕は、いつからか右ひじに出来た十字型のアザをぼりぼり掻いていた。


拙文失礼しました。

作者の執筆トレーニングですので生暖かく見守って頂けたら幸いです。

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