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人生万事、塞翁が馬  作者: ゴリラ顔の男……その男は純情であった。
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突然に…


長男も妻がいないことに、お母さんが

いないことに気が付いていた。

でも、お父さんに連絡が出来ないまま

朝ごはんも食べずに学校へ行った。



和浩は、バットで頭を殴られた衝撃が走った。



管理人さんから電話をしてくれたことは

部屋の前まで誰が行ったということであり

食材を運んでくれる方が管理人さんに

伝えたという事である。



食材は、ウィクリーの注文をする


システムの配達会社だ。



管理人さんは、緊急時の場合の為に

会社名、電話番号などを報告を義務付けられていたので、電話をしてくれた。


食材が家に届くのが昼だから

友美は、浩児が学校に行ってから

朝から1人でずっと家に居たのだ。



3歳の子供が何も食べずに…



”私は、何て事をさせてしまったのだろう…”



色んなことを考えながら

家に帰る時頭の中で考えていた



帰ってみないとどうなっているか分からない。

本当に妻は家出をしてしまったのか…

もう家にもどっているかもしれない…


これからどうなるか、和浩は複雑だった


まさか自分の家がこのようなことになるとは

夢にも思わなかった…



家に戻ると夕方6時頃になっていた

浩児は学校から帰っていた


変える途中で、コンビニで買ったおにぎりを

浩児と友美に渡した



妻はやっぱり帰っていない

浩児に聞くとお母さんは居なかった。と話す


さて、これからどうしよう…

明日も仕事に出なければならない



妻方の母親に電話を入れることにした

とても恥ずかしい。でも、そのようなこと

言ってられない。

すぐには、こちらに来れないと言うことである。


妻方の父親は、友美がハイハイ出来るようになった頃に他界している。

なので、母親は埼玉の方で一人暮らしをしている


パートの仕事もしている

迷惑を掛けられない


でも、どうしてよいか分からない…


次の日浩児は、学校へ行かせ

友美は、仕事に連れて行くとことにした


浩児は、まだ小学2年生

7月の上旬はまだ夏休みまで時間がある

このようなことは、人に相談出来ることではない



和浩の変な屈折があった

夜も眠れない


自分の両親に言おうと思っても

アメリカに住んでもう40年位経っている。


母親は、アメリカの男性と和浩が

幼児時代に再婚をしている

そんな簡単に日本に帰ってこれる訳がない

このようなことで、相談も出来ない


むしろ、母親にこんな事を話したら

笑われるだろう。

また和浩の変な屈折がここにもあった



2ヶ月前にもこのようなことが1度あった


その時は、リビングテーブルの上に

灰皿があり、2本の吸ったタバコの後が

残っていた。タバコを買ってくると

置き手紙がありすぐもどるとのことで

あったが夜11時頃のことで、トイレにいく時

目が止まった。2時間くらい経っても

帰ってこないので、さすがに心配になり

近くのコンビニまで見に行った


そこのコンビニには、居なかった

家に帰ってきて少し待ったが帰ってこないので

警察には電話をした。しばらくすると

3人の警察官が来てくれた


家のなかへ案内し事情を警察に話した

警察に置き手紙見せた


”今までもこのようなことがあったか?”


色々聞かれたので、素直に話した


自分の仕事のこと、結婚して何年目のこと

子供のこと…色々聞かれた


警察の話だと20時過ぎての誘拐は

あまり無いそうである

一応と言うことで、最近の写真を1枚貸した


警察は帰り、深夜2時頃にさっきの警察から

家に電話があった。


「奥さんに帰られましたか?」

「いえ、まだ帰ってません」

「そうですか…なら、朝まで帰られなかったら、こちらに電話をしてください。私、吉田と申します。私の名前を仰ってください」


吉田さんは、電話番号を教えてくれた

なんて親切なんだろう…


まるで、テレビドラマみたいなシチュエーションだ

こんなことが本当に自分にもあるのか信じられなかった


朝まで妻が戻らなかったら、どうしよう。


妻の名前は、好子(よしこ)

結婚8年目に入ろうとしていた


恋愛結婚で、妻が19歳

和浩が23歳の時に籍を入れた

その時には、好子のお腹の中には

長男の浩児がいた


数ヶ月経った頃に浩児を出産


その4年後に友美が産まれた



和浩は、子供部屋で寝ている

2人の子供の寝顔を見て仕事へ行く

仕事の帰りが遅くなって

子供達が寝た頃に寝顔を見て

妻と晩酌を楽しむ


そんな平凡な家庭に

まさかこのようなことになるとは

考えもしなかった

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