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試しに書いた話  作者: 若葉マーク
9/19

9 牛には気をつけよう


その後俺は、バンビに首輪の色が変化しているかを確認して貰って、本当にランクアップしていることを確認した。

首輪は黒色から、恐らくDランクを表すであろう黄色になっていた。


いやあ、一時はどうなる事かと思ったけれど、何とかなったな。

勿論無傷とはいかない、20人いた仲間は、途中加入したレオ達のグループを混ぜても5人にまで減ってしまった。


壁外での生活は死と隣り合わせだ、だから仲間を失う経験は今まで何度かあった。

しかし、いきなり半数にまで減らことなんてことはなかった。

あの蜥蜴、いつか絶対ぶっ潰してやる。


「…ていうかさ、何でお前らは、俺より早くランクアップできたんだ?俺、あの牛を仕留めてようやくランクアップしたんだけど」

「さあ?あんたが、蛇の頭は倒してなかったからじゃないの?」



「えっ」

もしかして、鶏の部分と蛇の部分って別の魔獣扱いなのか?

今初めて知ったんだけど…


「もっと早く行ってよそれー」

苦労して牛を仕留めたのが無意味だっただけことじゃん。

馬鹿馬鹿しすぎて思わず地面に倒れ込んだ。

「まあいいだろ、細かいことは気にすんな。

「全員がランクアップ出来たんだ、これで壁内に入れる、()()()に一発ぶち当てられるぜ」

俺の気持ちなんて知らずにレオは喜んでいる、多分笑ってるよなあれ、口元が隠れてるから表情が読み取れん。

でもまあ、レオの言う通りだ。今はただランクアップが出来たという事実を、素直に喜ぼうじゃないか!



「ってかレオ、()()()って一体…」

俺の質問は、謎の地響きで中断された。

地響きの正体はどうやら、

牛魔獣の群れのようだった。俺が仕留めた奴の仲間かな?

こっちに突っ込んで来ているように見える。

いや完全に俺達を狙っているな。

「おい皆、さっさと逃げるぞ!」

どういう事だ?仲間を殺した俺に報復しに来たのか?


だとしたら、復讐に来るのが幾ら何でも早すぎるだろ!

もういい、俺はさっさと逃げるぞ!

Dランクになったからなのか、いつもより速く走れている気がした。






…後から知ったのだが、あの牛は一匹倒すと、群れの仲間が総出で襲って来るとかいう、危険な魔獣だったらしい。

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