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試しに書いた話  作者: 若葉マーク
3/19

3 魔獣狩りに行こうよ


アドラーはいい奴だ。


法など存在しない弱肉強食の壁外に生きるEランクの人間にとって、孤独とは死を意味する。

親に生まれてすぐ捨てられたらしい俺を、この年まで育ててくれたアドラーは、俺にとって親のような存在なわけだ。


5歳程度しか離れてないけどな


アドラーの事をそう思っているのは俺だけじゃない、アドラーのグループに属しているのは大体そんな感じの奴らだ。



勿論、只親切なだけの奴が壁外ここで15歳まで生きていけるはずがない、時に非常な判断を下せるアドラーを俺は信頼している。

だからこそ俺は信じられない。

「正気かよアドラー!魔獣を倒しに行くだなんてありえねえだろうが!」

「いきなり大声出すなよカフカ、皆ビックリしてるだろうが」

「これが叫ばずにいられるかよ!魔獣のもとに自分から向かうだなんて自殺と何も変わらないぞ!」

「そうでもない、魔獣の強さだってピンキリだからな、この人数でかかれば決してできない事じゃない、お前だってDランクになりたいだろう?」

「それもそうだけどもよ…」




魔獣を倒せば倒すほど強くなっていき、ランクを上げることができる。そういう噂がある。



だが所詮噂は噂、命を賭けるには余りにも軽い理由だし、過去同じ様に魔獣に挑んだ者達は殆どが魔獣の餌になる事になる。アドラーだってそんな事は分かっている筈だろうにどうして?

「こんなその日暮らしの生活、もう飽き飽きなんだよ俺は、ランクを上げて壁内に入ることができれば、もう魔獣からコソコソ隠れて生活する必要はなくなるんだよ」

「そうだけどもよ…」

「…僕は行くよ」「俺もだ!」「私も行く」

俺が口篭っている間に皆は次々と決意を固めていく。

「死ぬのが怖いなら行かなきゃ良いじゃない、この腰抜け」

俺だけが迷っているとバンビが俺を煽ってきた。

「分かったよ!行けば良いんだろ魔獣退治に!」 とうとう俺も覚悟を決めた。

こうして俺達は魔獣退治に行くことになった。

そしてこの選択は俺の運命を大きく変えることになるのだった。

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