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8講義

 できるだけの初級魔法を頭に詰め込んだ俺は、一度『駆け出しの冒険亭』で昼食(メニューは1番安いベーコン定食)を食べ、冒険者ギルドに向かった。


 冒険者ギルドに到着してカウンターに顔を出し、受付嬢のララリアさんに声をかける。


 「あら、昨日の……確かレイジさんでしたよね? 今日はどうしました?」


 「ランクFへの昇格試験を受けにきました」


 「分かりました。それではまず冒険者ギルドに関する決まり事をを知って貰うために講義を受けて貰います。私についてきて下さい」


 ララリアさんに別室に案内される。


 席に着くと、ララリアさんが冒険者ギルドに関する説明を始める。


 冒険者ギルドで発生するクエストはクエストボードに貼られている依頼書をカウンターの受付嬢に提出することでクエストの受領が完了になる。


 依頼書に記載されている金額が成功報酬になっており、クエストランクが高ければ高いほど成功報酬もぐんと高くなる。


 規定以内にクエストが完了しなければたとえクエストが完了しても成功報酬の4割を違約金として冒険者ギルドに支払わなくてはならない。


 受けられるクエストは自分の冒険者ランクの1つ上まで受けることができ、下限はない。


 複数人でパーティーを組んでクエストを受ける場合はメンバーの平均ランクがパーティーランクになる。


 冒険者ランクを上げるには依頼書に記載されているギルドポイントを集めて昇格試験に合格する必要がある。


 成功報酬と同様にクエストランクが高いほどギルドポイントも多く、パーティーでクエストを受けた場合はクエストポイントを分けてそれぞれに送られる。


 冒険者ギルドの規則を守らない場合はランクを下げられるか、冒険者としての資格を永久に剥奪される場合もある。


 冒険者ギルドは基本的に冒険者同士の揉め事には関わらないのですべて自己責任。


 ギルドカードは身分証明書と同じなので紛失した場合はペナルティーとして1年間の間はギルドカードを再発行することはできない。


 「冒険者ギルドに関する説明は以上です。他に何か質問はありますか?」


 ある程度のことは分かった。


 「そうですね……。例えばFランクの冒険者がCランクの討伐クエストを成功させた場合は、いったいどうなるんですか?」


 「クエストを受けていない状態でクエストを成功させてもクエスト達成にはなりませんので成功報酬とギルドポイントはお渡しできません。ただし、その討伐したモンスターの素材を売ることは可能になっています」


 「そうですか。分かりました」


 「質問がないようでしたら、次はモンスターとの戦闘が可能かどうかを試す試験を行います。今から試験官を呼んできますので少々お待ちください」


 そう言ってララリアさんは部屋を出て行った。


 暫くすると筋肉ムキムキのマッチョマンが部屋に入ってきた。


 どうやらこの人が試験官のようだ。威圧感が半端ないな。


 「お前が試験を受ける冒険者だな。俺はヴァン。これからお前にはモンスターと戦って貰うぞ。俺について来い」

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