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24模擬戦②

 「次はマルオットとエリス!」


 「はい」


 「はい!」


 呼ばれてマルオットとエリスは前に出る。魔法使い同士の対決か。ちょっと面白そうな対戦になりそうだな。


 「始めろ!」


 「〝水の矢を放つ――ウインドアロー〟」


 開始と同時にエリスは無数の水の矢をマルオットへと放つ。


 だが――


 「〝その身を守るのは土の壁――アースウォール〟」


 マルオットの眼前に土で形成された壁が水の矢からの攻撃を守る。


 水の矢はその土壁を貫かんとばかりに速度を上げて土壁を穿とうとするが、思いのほか土壁は分厚く、マルオットに届く前にその勢いを止められることになる。


 「ならこれならどうですか! 〝風の鞭で敵を打つ――ウインドウィップ〟」


 水の矢を防がれるや否や、再びエリスが口を開く。風で形成された鞭を振り上げ、そのまま降り下ろす。


 水の矢を防いだせいで土壁は脆くなっていたのか、土壁は風の鞭によって破壊される。


 「――ッ!」


 土壁を破壊されてマルオットは詠唱を開始使用とするが、既にエリスの風の鞭が身体に纏わり付いて身動きが取れなくなる。


 「そこまでだ! 勝者エリス!」


 試合終了の合図を聞き、エリスは風の鞭をマルオットを解放する。


 「僕の完敗だ。君は素晴らしい魔法だったよ」


 「いえ、マルオットさんの魔法もなかなかのものでしたよ」


 互いに握手を交わすエリスとマルオット。どちらの魔法も凄かったな。


 「最後はサラとバロン。前に出ろ!」


 「ええ」


 「おう!」


 いよいよ最後の模擬戦。


 体格からしてバロンのほうが分があるな。だけどサラにはスピードがある。頑張れよサラ。


 皆の前に出て、サラはロングソードを、バロンは大剣を構えて向かい合う。


 「始め!」


 開始と同時にサラが持ち前の素早い体捌きでバロンに迫る。


 それを迎え撃つバロン。


 「はあっ!」


 鋭い叫び声と同時に突き出されるロングソードの切っ先。その一撃は真っ直ぐバロンの喉元へと突き出される。


 だが、突き出されたロングソードの剣先の前にはバロンの姿はなかった。


 まるでサラの狙いを読んでいたかのように勢いよく地を蹴って後方へと跳んだ。そしてそのままサラの横へと回り込んでその首筋に大剣の刀身を向けた。


 おいおい、あんな体格に鎧まで着込んでいるのに何て動きをするんだよ!


 「そこまで! 勝者バロン!」


 ヴァンさんの声が響き渡り、これで全ての模擬戦が終了した。


 「これでそれぞれの実力は理解できたな?」


 ヴァンさんの言葉に皆頷く。中には笑みを浮かべる者、表情が暗い者もいる。どうやら模擬戦の結果が気になっているのだろう。


 「最初に言ったがこの模擬戦はあくまで盗賊討伐をこなすために必要な互いの実力を知るためのものだがら余り拘るなよ。今日はこれで解散にする。明日の朝8時に正門前に集合だ。準備をしっかり整えておけよ」


 その言葉を合図に、俺たちはそれぞれ散る。


 「ねえレイジ、ルナちゃん。これから明日の準備のために街で買い物しない?」


 「そうですね。ポーションを購入したいですからね」


 「そうだな。よし、行こう」


 俺とルナ、サラ、エリスは街に向い、明日の盗賊討伐に備えて準備を整えて解散するのだった。

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