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ざまぁ?

前髪を切ったら美人!!!

タイトル=ネタバレ

「おい、アイツにしようぜ」

「うわーー、ショウもキツイのを選んだね。みるからに処女が制服を着て歩いているよ」


 彼らがいるのは、3階の教室。

 そして、窓から見えるのは通学途中の生徒達。

 その中で、ノソリノソリと歩く女子生徒。

 制服は学校の規定通りに着こなされていて、髪は一度も染めたこともないであろう黒さのボブカット。

 しかし、彼女にはある特徴があった。




 前髪が異様に長かったのだ!





 セツとショウは3年の中でもやや不良なイケメン男子2人だった。

 家も裕福で運動も勉強も努力もせずとも出来、女も勝手に寄ってくる。

 喰った女は数知れず。泣(鳴)かした女も山の様。そんな典型的なイケメン2人。


 しかし、彼らは退屈だった。

 なんでも手にはいる世界。思うがままの世界は退屈で退屈で、よくあるお遊びを思いついた。


 “朝一番に気になった女子をどちらが先に堕とすか”


 最低なゲームは2人と接点の何もない、前髪が異様に長い生徒がターゲットとされたのだった!





苺香(いちご)ちゃん、あーそぼ?」

「セツ、ずるいぞ! 苺香は俺と遊ぶんだよな?」


 突然教室に入って来たセツとショウ。

 学年は同じとはいえ、他所のクラスのイケメン2人が苺香と呼ばれた前髪の長い女子生徒を囲む光景にクラス全体が騒めいた。


 2人は苺香に話しかけながらも内心馬鹿にしていた。

 こんなゲーム、簡単に終わってしまうと。

 目の前の女は、男っ気のなさそうな女子。

 ちょっと甘い言葉を掛ければ、簡単に頬を赤らめて堕ちてしまうに決まっている。


(楽勝すぎて欠伸もでないね。ああ、つまんない)


 セツは内心ため息を付きながらも、目の前の女子を見下ろす。


(このゲームに飽きたら、次だな。次。今度は男なんかも面白いかもな)


 ショウは次のターゲットを思案する。


 苺香は突然現れた目の前の男子生徒2人にわけがわからなかったが、それよりも大事な事を思い出し、サブバックからいつもの様に(・・・・・・)器を取り出した。


「「?」」


 机の上に置かれた白い器に、呆気にとられる2人。


 そして、再びサブバックから銀袋を取り出し、コンビニの袋からは500mlの牛乳パックを取り出した。慣れた手つきで、銀袋からシリアルを器にカラカラと入れて牛乳を注ぐ。

 大き目のスプーンを取り出して、2人の目の前で食べ始めた。


「いや、ちょっと……何?」

「くっ、面白れー」


 長すぎる前髪で表情が見えない苺香だが、雰囲気と唯一見える口元で怪訝そうな表情をしたのはわかった。それから、何を言っているの? という口調で2人に言ったのだ。


「朝ごはんですが?」


「いやいやいや、なんでシリアル? コンビニで牛乳を買うなら、パンにしようよ!」

「毎日パンだと栄養のバランスが悪いかと」

「俺、初めて見た。シリアルを学校で食べている奴、初めて見た」

「では、記念日ですね」


 そう言ったのが最後。目の前の2人を無視して食べ続ける苺香。

 器に残った牛乳も飲み干して「牛乳、甘い」とごちり、器を持って席を立ちあがると2人の横を素通りして教室から出て行ったのだった。


「……いったいなんなの……あいつ」

「なぁ」


 残った2人は苺香の事を周りの生徒に聞きまわる。でた答えは、大概朝食を教室で食べていて特にシリアルがお気に入りというのだ。


「ショウ」

「何?」

「ちょっと、面白くなってきたね」

「ああ、ちょっとだけな」


 2人は意地悪く笑った。



 セツとショウの苺香に対するちょっかい掛けは日を増してエスカレートしていった。


「苺香ちゃーん、一緒に帰ろう?」

「苺香、ほら、鞄を持ってやるよ」


 その様子が面白くないのは他の女子生徒達であろう。なにせ人気者のイケメン男子2人を侍らかしているのだから。ド定番な展開として、苺香を放課後、女子トイレに呼び出し水責めにするのもよくある話だ。


 しかし、そんな定番な事件は起こらない。


 女子達による嫉妬の声すら聞こえない事に、2人はいささか疑問を抱くようになる。


 彼らは女子生徒から人気がある。

 その彼らが贔屓をしている女子生徒、苺香。

 2人は彼女に嫉妬の目が向けられるのは当たり前の事だと思っている。

 そして、その当たり前の事件を利用して、苺香の好感度を上げようとしていた彼らの目論見は見事崩されたのだ。


「なんなんだ」


 苺香の机で肘をつきながら、この状況を考えるセツ。

 その斜め前で死んだ様な目をして苺香のシリアルに注目するショウ。


「苺香……毎日同じ物で飽きねーの?」

「今日はイチゴ味のシリアルですよ?」

「イチゴ味って共食いになるよ!?」

「苺香がイチゴを食ってるわ」

「期間限定は四季を感じますね」

「……あ、そうなんだ」

「……よかったな」


 相変わらずマイペースな苺香は、2人に構わずシリアルを食べ続けていた。





「ねぇ、今度デートしない?」

「えー! やったー。いついつ?」

「俺の事、好き?」

「うん、好き好き! 私、前にオープンしたモールへ行きたい!」


 苺香の無反応さにやや自信をなくしかけていたセツとショウ。

 自らの人気を確かめる為に、そこらにいる女子を捕まえて、遊びの誘いをかけてみると、ほら、やっぱり。女は簡単に喰らいつく。


 なのに。

 どうして。


「……俺達の事好きなのにさ、苺香の事はいいの? 妬かない?」

「えー、なんで? 意味わかんない」

「だよねー。で、いつ行く? 私、ジェラート食べたい!」


 女子2人は「なんでそんな当たり前の事を?」と言わんばかりに、遊びの計画を進めてきた。

 そこで、セツとショウは確信するのだった。


 “苺香が嫉妬の対象になるに値しないくらいダメな女子生徒だから、誰も何も言ってこないのだと”




 前髪が異様に長いだけで少し変わった女子生徒。

 2人に興味が一切ないようだけど、それがどうした。

 俺たちの価値も分からない女に振り回される程、俺たちは安くも暇でもない。


「ショウ、もう、いっか」

「そうだな。俺も飽きた」


 このゲームは飽きたら終わり。

 だけど、タダでは終わらせるつもりはない。

 俺達を振り回した代金はキッチリと支払ってもらおう。


 2人は再び意地悪く笑った。





 彼らが苺香と初接触してから1カ月がたった日の朝。

 いつものように彼女が器をだして朝食をとるのを2人がツッコみ彼女のマイペースに振り回されるはずだった。


 しかし、この日は違ったのだ。


 カチャン。


 苺香の前に、1挺のハサミが置かれた。

 そして、ニヤニヤ顔の男2人がその前に立つ。


 セツとショウは、最後の仕上げをすることにした。

 これだけの長い間、俺たちが側を侍り遊んであげたのだから、それなりの代金は支払ってもらわないといけない。


「苺香ちゃん、前髪をカットしよう。カット」

「君の狭い世界を俺たちが広げてあげるよ」


 苺香の特徴といえば、このやたらと長い前髪だ。

 これさえなければ彼らの眼を引くことさえなかった。

 傍から見たら八つ当たりの言いがかり。しかし、彼らにはそれが正義。


「……髪は母が切ってくれますが?」

「大丈夫! 俺らが可愛くしてあげるよ」

「苺香、イメチェンだ! イメチェン! すげー可愛くなるって!」


(前髪を切ったところで、ダメ女はダメ女)


 思ってもいない言葉が口からスラスラと滑り落ちていく。軽薄な音階は彼らの気分を高揚させ、この行為を正当化させていく。2人はプロの詐欺(ペテン)師になったかの様に自らの言葉に酔い、気持ち良くなっていった。


 セツがハサミと櫛をまるで指揮者の様に両手で掲げる。

 ショウは苺香の首にふわりとケープを飾り立てた。


 彼らのショウが始まろうとしたのだ!



 ザワリ……と揺れる観客達。

 長い前髪で苺香の表情は見えないが、口元が富士山の形をつくり、明らかに困った様子だった。


「前髪を切ったあかつきには! ドドンッ!! “期間限定! 桜餅味シリアル”がご褒美となります!」


 彼らだって、タダでこのショーを成功させようと思ったわけではない。

 ちゃーんとダメな女子生徒、苺香にご褒美を用意しているのだ。

 ああ、なんて、なんて、俺たちって優しいんだろう。



 苺香の視線が(前髪で見られないが感じる)目の前のご褒美に集中しているのをいいことにショウが手持ちのミラーを持たせ、セツが前髪に櫛をいれようとした瞬間、先日遊びに行った女子生徒2人が声をあげた!


「もう、見てらんない」

「ほんと、ほんと」


(あ、このタイミングで?)


 セツとショウは、顔を見合わせた。最後の最後に、とてもいい前フリがきた。

 断罪される苺香を庇う俺たち2人。

 これを期に一気に好感度を上げて、このゲームの決着をつけるのだ。


 トッピングはいかがなさいますか?

 ――俺らのファンからの嫉妬による罵声をお願いします。


(なんてな。最高!)


 拍手喝采。これぞエンターテインメント。

 功労者の女子2人とは、またデートをしてやってもいい。俺たちは優しいからな。そんな体制で次の言葉を待っていた。


「「あんた()、ほんとウザすぎ」」


 しかし違った。

 断罪されたのは、苺香ではなく彼ら。

 彼女達だけではなく、この教室にいる生徒全員の視線が突き刺される。その中の何人かは、以前にゲームをしかけた子達がいた。

 冷たい目や怒気。そして嫉妬を振りかけられたのは、自分達だったのだ。



「この子が気にしている様子がなかったから、私達も黙っていたけどさ、あんた達ってほんと……調子乗ってるよね」

「身の程知らずって、こういうのを言うんだろうね」

「そりゃ、イケメンかもしれないけどさー。レベルの差もわかんない? マジ勇者なんだけど」

「私らでもわきまえてるよ? レベルー」



 クスクス、ザワザワ。


「はぁ?! レベル?!」

「俺の事好きって言ってたくせに、お前!」


 2人は今まで言われた事のない罵詈雑言をぶつけられ、ここに立っている事が現実か夢か。地が揺れている。


「その子の横に立つにはその容姿じゃレベル足んないって言ってんの」

「好きって? あは。リップサービスに決まってるじゃーん。あんた達のゲームに付き合ってやっただけだよねー」

「……女怖い」

「はぁあ゛? そこのモブ! なんか言った?」

「ひぃぃ! ごめんなさい!!!」


「……ゲーム……?」

「まさか」


 女子生徒たちが怒気を含ませ彼らを嗤う。


「2人ってさ、上辺だけの言葉をつらつら吐いているじゃん。女の子達とのゲーム? 嗤える。逆に遊ばれているのに気付いてなかった? 女子のネットワークなめんなよ」

「ゲームに勝った気でいた時の顔、笑えたんですけどぉ?」

「つか、マジでキモイ」


 2年にあがってから連戦練磨のこのゲーム。

 女子生徒は面白い様に堕ちていった。

 それは、なぜ?

 狭い学園内。いくらイケメンとはいえ好感度を保ち続けられるのか。

 本当に勝っていたのは――どっち?


 敵意で囲まれるこの状況。

 違うだろ! 本来ここに立つ役者は俺たちじゃない。レベル? このダメ女よりも劣るって? 何言ってるんだ。違うだろ。違う! 今、この場に本当に立つべき役者は――


「お2人は覚えていないかもしれませんが……」


 か細い声が響いた。


 そして、女子生徒にスポットライトがあたる。

 肩にケープをかけられたまま俯いているせいで、いつもよりも表情が見えない。

 不思議な緊張感にピリリと肌が痛い気がした。


「私、姉がいるんです」


 ギュッと心臓が飛び跳ねる。

 ああ、なるほど……な。靡かないはずだ。姉の敵であろう俺たちに心動かされるわけがなかったのだ。

 ヤッただけですぐに捨てたあの女か? いや、この地味女の姉だからデートの約束だけしてすっぽかしたあいつかもしれない。


 腹の奥にチリチリうずく不思議な感じと、知らず知らずのうちに次にくる言葉に構えていた2人。

 顔を上げた苺香の前髪が長すぎて口元しかみえないが、意外にも形が良い唇が戸惑いながらもゆっくりと開いた。


「……姉の眼鏡にも興味がありましたよね」


 …………眼鏡?

 

 ……


 え?


「「はぁ?」」



「苺香のお姉さん、眼鏡を取られるの嫌がっていたもんねー」

「姉は眼鏡がないと、何も見えなくなるから」

「この馬鹿共が眼鏡をとったらやばかったかもー」


 わかるー。と女子同士キャッキャッと笑い声が生まれている中、放置される2人。


 え?


 それが?


「ちょっと待って?」

「眼鏡って……あ! セツ! あの昭和女じゃねぇ?」

「あああ!! 俺らが1年の時、3年にいた!」


「「3つ編み眼鏡!!」」


 彼らが1年生の頃、理由がわからないが注目を浴びていた3年生がいた。

 興味本位で見に行けば、ただの3つ編み眼鏡の時代錯誤の女。

 たまに人差し指で眼鏡をクイクイと上げる仕草が印象的だった。

 面白半分で眼鏡を奪ってやろうとした2人は、その頃頂点にいたイケメンの先輩にすごまれて帰ったという黒歴史ある。


「眼鏡と3つ編みしか思い出せない」

「俺は、あの鬼の形相の男の先輩が浮かんだな」


 今思い出すとあの眼鏡女の周りには番犬よろしくイケメン先輩がウロウロしていた気がする。

 セツとショウの2人、それが? と疑問が湧いたところ、答えとばかりに苺香が次の言葉を発した。


「お2人が私たち姉妹の眼鏡や前髪を排除したい理由はわかりませんが……私は姉の様に目が悪いわけじゃないので」


 苺香の前髪がサラリと流れる。

 そして、セツが手にしていたハサミをゆっくり奪った。

 その動きは自然で目がひきつけられて動けない。

 なので、反応がワンテンポ遅れた。


 (ヤラれる!!?)


 反射的に手で顔をガードした――時!


「前髪を切ったら、ソレくれるんですよね?」

「え?」


 ジャキン!


 ハラハラと落ちる髪は、ショウが用意していたゴミ箱の中に。


 彼女は無造作に掴んだ前髪を切ったのだ!!


「ぎゃああ!!!」

「苺香ちゃん! 何してんのぉ!!!」


 教室は騒然となる。


 彼らの前に立ちはだかっていた女子生徒たちは、顔を真っ青にして苺香の元に駆け寄った。

「なんで切っちゃったのおお!」「ハサミは横じゃなくて縦にして切るの! ああもう! 不器用なんだから! 貸して!」「鏡をほら、持って!」「ねぇ、このピン使うー?」「ありがと! そこに置いといて」


 キャッキャッ ワイワイ


 取り残されたのは、2人を含む男子生徒たち。

 なんとなく手持ち無沙汰になりながらも、女子の固まりをチラチラと横目で盗見ていた。

 

 時間にして5分もたたなかっただろう。

 女子生徒がモーゼの様に拡がり、その中心にいたのは



 ――とてつもない美人。



「「………………」」


 ただ、口が開いた。


 美人過ぎてどう形容していいかわからない。オーラ全開。キラキラしすぎて目がつぶれそうだ。

 あ゛? ダメ女? まさか、別人じゃねぇ? いや、あのケープ見ろよ。え? じゃあ?


 2人は声を失う。


 苺香は美人だった。

 彼女は気にしていなかったが、周りが気にせざる得ないくらい美人だった。苺香に対して嫉妬という感情すら湧かないくらい美人だった。

 美人過ぎて変な虫が彼女に集まるのは当たり前の事。眼鏡をかけたらというアドバイスをもらった事もあるが「眼鏡をかけると、母が姉と混乱する」という言葉によって前髪を伸ばすことになった。


 そう!

 彼女は!


 美人過ぎて前髪で顔を隠していたのだ!!


 ちなみに姉も“眼鏡を外すと美人!!!”である。


 ごくりと生唾を飲む2人。

 ヤバイ。何がヤバイかというとナニもヤバイし心臓がドクドクと煩い。ついで、顔に熱が集まって熱いくらいだ。




 イチゴよりも真っ赤になった彼らが知らない――隠されたもう一つの秘密をここで紹介しようと思う。


 家が金持ちで金払いも良くイケメンで成績も良いセツとショウ。後腐れもなく軽く遊べる彼ら2人は、女子生徒からみたらアクセサリー兼、財布(カモ)だった。

 2人が見境なく自分たちにゲームを仕掛けているのは皆わかっていた。彼らが2年にあがった頃、それに乗ってもいいんじゃない? と声が上がったのはごく自然な事だろう。女は生まれた時から女優なのだ。

 好奇心旺盛の一部の女子生徒による『ウインナー兄弟』『早漏』『被息子』『演技()疲』という情報が駆け巡った時は、流石に慈愛の心が生まれた。もう、彼らの前で微笑まずにはいられない。


 そんな彼らがこのクラスの女神(本人は知らない)である彼女にまとわりついた。下手に触ると面倒な事になるだろうから見守っていたのだが……流石にここまでされたら黙ってはいられない。

 穢してはいけない聖域っていうのがあるんだよDQNどもが。身の程をわきまえろ。



 カラカラと音がする。



 いつもの白い器とそしてコンビニの袋からは500mlの牛乳パック。“ご褒美”のシリアルを器にカラカラと入れ牛乳を注ぐ。




 苺香は前髪を切ったら美人という少女漫画定番な少女だった。


 しかし、少女漫画定番な性格の持ち主ではなかった。

 イケメン男子2人に言い寄られようが何も始まらない。自分のスタイルを崩すことはなく、マイペースな性格だったのだ。


 彼女はいつもと変わらない様子で大き目のスプーンを手にし、ザクザクとしたシリアルの食感を味わう。そして「期間限定は四季を感じます」と、1人ごちた。


 今日は一段と周りが騒がしいが、苺香は興味がない。

 いつもより視界は広いが、いつもの朝。今日もシリアルが美味しい。


 そして、残った牛乳まで飲み干し


「……甘すぎ」


 と、すこし眉尻を下げた。

→姉妹作品 「眼鏡を外したら美人!!!」

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